「埼玉県民は草でも食わせとけ!」
東京と埼玉の確執(?)を描き話題になった映画『翔んで埼玉』の二作目の制作が決定し話題になっています。「そこらへんの草でも食わせとけ」のセリフがあまりに有名な映画です。
ディスられた当の埼玉は話題性を逆手に取って「そこらへんの草」を商品化するなど、ニュースとしても取り上げられました。「今回はどこの県が草を食わせられるのか」「どこの県がネタにされるのか」とSNSでも話題になっています。
福井県がネタにされたときのために、福井のそこらへんの食べられる草をご紹介します。
そこらへんの草の代表格「春の七草」
野草で食べられるといえば、やはり「春の七草」が有名ではないでしょうか。
福井の野山でも春の七草(ゴギョウ、ハコベラ、ナズナ、仏の座)などは採取できます。場合によっては道端にはえていることもあるため、本当に「そこらへんの草」という感じです。
春の七草の中でも大根(スズシロ)や蕪(スズナ)、セリなどはスーパーでも売っているため、わりと簡単にそのへんの草は入手できます。七草の場合はおかゆが有名ですが、大根や蕪などは煮物にしても美味しいですよね。セリなどは鍋物にも合います。
福井の代表的なそこらへんの草である大根や蕪などは、ほぼ通年で入手できるのではないでしょうか。福井県民の中には大根などを家庭菜園などで育てている人もいますよね。この場合、庭の草になるのでしょうか。
春はスギナやツクシ、フキノトウなど
福井県のそこらへんの草としては、スギナやツクシ、フキノトウなどもあります。
フキノトウは日本の草の中でも有名ではないでしょうか。春になると店先に並ぶ山菜で、フキノトウを混ぜた独特の風味のフキ味噌や天ぷらなどで食べられます。
ツクシはさっと茹でておひたしなどでも食べられますが、バターで炒めたり醤油風味の炊き込みご飯の具にしたりしても美味です。ツクシやフキノトウはそこらへんの草でもありますから、県民は庭先や道端でよく目にするのではないでしょうか。
福井のそこらへんの草として忘れられないのはスギナ。スギナは庭によくはえる雑草の一種です。根が強く引っ張ってもなかなか抜けないため、除草の際は「手強いそこらへんの草」という印象があるのではないでしょうか。
ただ、除草では強敵ですが、そこらへんの草としては大量にはえますし、佃煮やチャーハン、炒め物など幅広く使えます。「食材がない!」と困ったときに庭を見ると……スギナ。いざというときにその根っこなみの(食の)強い味方になってくれる草です。
シロツメクサ(三つ葉)やヨモギなどの草も食べられる
そこらへんの草の中で食べられるものにはヨモギやシロツメクサなどもあります。
ヨモギは全国的に食べられるそこらへんの草として有名で、実際に料理にもよく使われていますよね。ヨモギ餅などは店でも容易に入手できます。また、ヨモギはそのへんから摘んで食べやすい大きさにすれば天ぷらの料理にも使えます。
ヨモギは庭先にもはえていることがあるため「そこらへんの草でも」と言われたらとりあえず有名どころのヨモギを摘んでくるのも手です。
シロツメクサは花冠を作るなど、遊べる野草としても知られます。しかしこのシロツメクサ、子供の遊びに使えるだけでなく、食べられます。食べ方は実に簡単。葉をむしってスープにしたり、花をサラダにしたりと、多彩な使い方ができます。天ぷらでもOKです。
シロツメクサもまさにそのへんの草。福井県民が「そこらへんの草」と言われたときは、庭のシロツメクサを見てみてください。そこに食べられる草があります。
福井県はビルやアスファルトで覆われている都心部と異なり、周囲に豊かな緑があります。そのため、「そこらへんの草」と言われても、あまり食に困ることはないかもしれません。庭先にも食べられる草がたくさんあります。
この他、山に入れば山菜も豊富ですから、そこらへんの草だけで三食まかなうこともできるかもしれないですね。映画でもし福井がネタにされたら、じっと庭先に見てみてくださいね。食べられるそこらへんの立派な草があるはずです。
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