福井名物の鰤(ブリ)が大量の珍事!実は過去にも同じようなことがあった

2022年5月5日の子供の日。続いて6日に、福井県で珍事があり全国的なニュースとして大々的に報じられました。何と、福井で前代未聞という量のブリが水揚げされたのです。

水揚げされたブリの量は5日、6日の両日で9,000匹!!

ちょっと想像できない数ですよね。「大漁過ぎて漁船が傾くのではないか」と思えてしまう大量ブリならぬ大漁ぶりです。福井はブリ(寒ブリ)でも有名なので、県民も漁師や料理人の皆さんも、嬉しい悲鳴かもしれません。

今回は福井の珍事に絡めて、名物の寒ブリをご紹介します。

2022年5月の珍事!ブリ9000

 出典:福井新聞Webサイト

福井はもともとブリでも有名な県ですが、福井のブリはこの時期にこれほど獲れるわけではありませんでした。福井のブリの旬は冬。福井と言えば寒ブリです。

なので、5月の子供の日の頃にブリが9000匹も獲れることはまさに珍事。ブリの量の多さもあり「この時期にこんなに大漁なんて!」と全国ニュースで大きく取り上げられました。福井の魚介事情に詳しい方も「あまり聞かないな」という話ではないでしょうか。

今年はもともとブリの不漁が続いていたそうです。4月頃から「獲れないな」と不漁を嘆く声がありましたが、5月に入って4日、5日とそれぞれ5600匹、3400匹のブリが獲れたのだそうです。いきなり大漁だったので、漁師さんたちは嬉しい引き上げに追われたそうですよ。大物で体調1メートル、10キロほどもあったそうです。

この時期に急にブリが大漁になった理由には、海流や海温が関係しているといわれます。獲れたブリは福井県内や大阪、東京の方に出荷されたそうです。

一気にブリが大漁!

まさに珍事ですね。

福井の寒ブリ「ひるが響」

福井は海産物で有名な県で、寒ブリも有名です。特に福井では若狭・小浜のあたりの寒ブリが有名で、美浜町日向で獲れた8㎏以上の個体で、処理がしっかりしているものを「ひるが響」としてブランド化しています。

ひるが響として認められるためには、8㎏以上の大きな個体である他に、以下の3つの処理のルールがあります。

  • 活け越し
  • 血抜き
  • 神経抜き

血抜きと神経抜きは生臭さをおさえ、鮮度を保つ処理のことです。

活け越しとは漁のときに大きな個体を生かしたまま漁港に持ち帰り、漁港の生け簀で1日興奮を落ち着かせ、胃の中のものを消化させることによって生臭さをおさえ鮮度を保つ処理になります。

ひるが響のブランド寒ブリと認められるためには、慎重に処理をした大きな個体でなければいけないということですね。

なお、福井のブランド寒ブリですが、特に美味しいといわれているのは10㎏越えの脂ののった個体になります。

大きな個体なのでネット通販などではほとんど出回らず、地元や近隣地方の料理屋・居酒屋・宿などが季節になったら各種のブリ料理にするために買い付けしている状況です。確かに、自宅で10㎏級のブリを料理するのはちょっと難しいですよね・・・。

見つけたらラッキーです。ぜひ食べてみてください。

福井は過去に〇〇大漁という珍事も!

今回はブリ大漁という珍事でしたが、実は福井には過去に似たような珍事があります。〇〇がびっくりするほど獲れたのです。

〇〇とは……フグ!

2014年の4月中旬から下旬にかけて、越前沖で大量のフグが網にかかるという珍事が発生。量は何と1日30~40トン。㎏ではありません。トンです。トン!

大漁のフグが1週間近く連日獲れて、それからぴたっと網にかからなくなったそうです。漁師や県民の皆さんが「一体何だったんだ・・・」と困惑したそうですよ。

フグ大漁という珍事を見ると、日付は2014年の4月半ばから下旬。今回のブリ大漁の珍事は2022年5月上旬です。日付の間隔を見ると、ちょうど8年くらいあいていることが分かります。なので、福井では8年後の2030年あたりに、今度は違った魚の珍事が見られるかもしれません。

漁業関係のニュースに期待したいですね。

この記事をシェアする

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA