福井県にはいくつもの特産品があります。
カワズウリも特産品のひとつです。福井県の伝統野菜として現在でも県内で栽培されています。
今回は福井県の伝統野菜である「カワズウリ」についてご紹介したいと思います。
野菜の命名や歴史、食べ方、自宅で食べたいときや他県の人に贈りたいときの購入方法について調べました。
福井県の伝統野菜「カワズウリ」とは?
カワズウリとは福井県全域で栽培される瓜(うり)の一種です。
福井はカワズウリをはじめとしていくつもの伝統野菜があり、お店などで見かける機会も少なくありません。
そのため、他県も同じような状況だと思いがちですが、他の県の人たちに話を聞くと「瓜なんてほとんど見ない」「食べたことがないかな」という回答だったのでした。
やはりところ変われば野菜や果実も変わる、という感じのようです。
カワズウリは薄い緑色(黄緑ではなく緑を薄くした色)に濃い緑色のしまが入っています。
球形ではなく細長いかたちをしています。
スイカを縦に引き延ばしたような色とかたちと説明すれば分かりやすいかもしれません。
長さは20㎝ほど、重さは80g前後です。
ウリとしてはシロウリの仲間になります。
カワズウリには通常の「カワズウリ」と「本カワズウリ」のふたつの種類があり、かたちがやや違っています。
本カワズウリとカワズウリでは、見た目や表面、果肉などがやや違っているのが特徴です。
本カワズウリの方はカワズウリより表面に凹凸があるのですが、果肉は繊細できめが細かいと言われています。
カワズウリの歴史と名前の由来
ウリの歴史は古いものです。
平安時代にはすでに日本にウリが伝播しており、食べられていたといいます。
カワズウリは昔のウリそのものではなく、品種改良・交雑が進んだウリです。
なので、平安時代から食べられていたウリとは違って、歴史は比較的浅いものになります。
カワズウリが登場したのは昭和に入ってからだと言われています。
中国から入ってきた品種が交雑により現在のカワズウリになったと考えられており、福井県の中でも東安居地区から発祥したと言われているのだとか。
福井の東安居地区から少しずつ周囲に広まって、現在は福井全域で栽培されるようになりました。
ウリの中でも福井発祥で、品種的には新顔。
それがカワズウリです。
カワズウリの名前の由来はカエルになります。
カエルの背中の模様に似ているところから名前がつきました。
漢字では「蛙瓜」と書きます。カエルが苦手な方は、名前の由来がちょっと気になってしまうかもしれませんね。
福井県内ではカエルの方言である「ギャル」から、「ギャルウリ」とも呼ばれることがあります。
カワズウリの食べ方は?
カワズウリの代表的な食べ方は漬物です。
カワズウリは浅漬けにしても美味しいですよ。
浅漬けにする場合はキュウリの浅漬けなどと同じように作ってOKです。
キュウリの場合は果肉の種部分をスプーンで削ぐ場合と削がない場合があります。
カワズウリの場合は削ぐことをおすすめします。
果肉は薄切りにした方が味も染み込みやすくなるため、おすすめです。
カワズウリは生食も可能です。
果肉はほんのり甘いので、冷やしていただいても良いかもしれません。
ただ、メロンのような「甘~い」という感じではないのでご注意を。
ジャムにして食べてもOKです。
カワズウリは購入できる?
カワズウリの漬物は販売店などで購入可能です。
ただ、他県の人が大手通販サイトなどで手軽に買えるわけではないようです。
他県の方が興味を示したら「発送可能か」などを販売店に確認して送るのが良いかもしれません。
福井県民の皆さんも家庭菜園で伝統野菜の栽培に挑戦してみてはいかがでしょう。
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