「福井の花が何か知っていますか」
福井の皆さんはこの疑問に即座に答えられるでしょうか。
福井の花について尋ねられても「いや、そういえば何だろう」となったりしませんか。意外と地元のことは知らないものではないでしょうか。
今回の記事は「あなたはまだ本当の福井を知らない」と題しまして、福井の県の花や木をご紹介します。話のネタになるような、福井の花の神話や花言葉などもご紹介しますね。
福井の県の花はなに?
「県花」という言葉を耳にしたことはないでしょうか。
日本の各都道府県には、その県を象徴する花が定められています。その県を象徴する県の花が「県花」です。福井にも当然ですが、県や県民を象徴する県花が定められています。
福井の県花は「水仙」です
水仙は日本各地でよく見られる花。庭先に植えているお宅も少なくありません。
山菜の時期になると、水仙とニラを間違えて病院に運ばれたなどのニュースがよく報じられます。
白く楚々とし、それでいて目を惹く花ではありますが、水仙は毒草です。こんな話をすると「なぜ水仙を福井の花にした・・・」と呆れる人もいるのではないでしょうか。
水仙が福井の話に選定されたのは、それなりに理由があります。
水仙が福井の花として選定された理由
水仙が福井の花として選定された理由は「日本海の厳しく寒い風や雪に耐え、寒中に咲く花だから」です。水仙にも多くの品種があるため一概には言えませんが、一般的には冬から春にかけての花として知られています。まさに寒中に咲く花ですね。
ただ、この県花の選定は、各県が「うちの県はこの花で」とアピールしたわけではなく、実は勝手に決められたものだったりもします。
県花は「郷土の花」として、1953~1954年にNHKによって選定されました。選定には国や自治体も無関係ではないのですが、福井自体が「水仙で!絶対に水仙で!」と選定をお願いしたわけではないようです。
福井県は越前海岸の水仙畑なども有名ですから、「水仙のイメージがあるなあ」と言われると、そうかもしれませんね。
水仙の花ことばと神話
水仙の花ことばは色によって異なります。
黄色い水仙の花ことばは「私のもとへ帰って」。ラッパ水仙は「尊敬」。福井の雪みたいな白い水仙の花ことばは「神秘」になっています。この他に、水仙の花全体の花ことばに「自己愛」「神秘」があります。
水仙の花ことばに「自己愛」があるのは、おそらく神話が関係しているのでしょう。「ナルシスト」の語源になったギリシャ神話です。
青年ナルキッソスは美しい容貌をしておりました。多くの女性から想いを寄せられましたが、ナルキッソスは誰にもなびきません。しかし、ナルキッソスはある日、川で出会った美しい人に恋をしました。
川で出会った美しい人とは、ナルキッソス自身です。川に映った自分を見て、ナルキッソスは自分自身に恋をしたのでした。
やがてナルキッソスは自分自身に恋焦がれるあまり亡くなり、水仙の花に生まれ変わったといわれます。あるいは、恋心が募り、水仙の花と化してしまったという説もあります。
日本の水仙とギリシャの水仙は品種が違うのではないか?
などの指摘がなされることもありますが、水仙についての有名な逸話としては、このギリシャ神話の話があります。ナルキッソスの逸話は、絵画などでもよく描かれています。
福井には水仙にまつわるお菓子がある
福井のお菓子屋さんである亀屋製菓株式会社では、水仙をイメージしたお菓子である「越前水仙」を製造しています。県の花のネタにかけて贈答用に使うと、ちょっとおしゃれかもしれないですね。
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今回は福井の人が意外と知らない福井ネタとして福井の花について取り上げました。
今後も意外と知られていないネタを取り上げたいと思います。
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