福井県の子供は日本で最も本を読んでいる?福井県の読書量を紹介

インターネットやゲームなどの娯楽の発達により、日本人は本を読まなくなっていると指摘されています。

日本全国の書店の数は2007年から2016年の約10年の間に3割以上も減少しているという結果です。加えて出版物の販売数も減少しているため「やっぱり日本人は本を読まなくなったのだな」と指摘されることがあります。

しかし、実際は必ずしも正しくありません。なぜなら、日本人の読書について意外なデータがあるからです。

今回は日本の読書状況をご紹介すると共に、福井県民の読書量や時間についても説明します。

実は福井を含め日本の子供の読書量は増えている

書店は減っている。インターネットやゲームが発達した。だから読書量は減っている。

このような話を耳にしたことはありませんか。

実は子供の読書量は昔より増えているというデータがあるのです。

「全国学校図書館協議会と毎日新聞社」の調査によると、1985年から2015年の学生の読書量は、高校生は横ばい。ただ、2000年あたりから少し増え、その後に増えたまま横ばいの状態になっています。1985年から比較すると、高校生の読書量は僅かですが増えているということです。

小学生と中学生の1カ月の平均読書量は、1985年と比較して2015年段階でかなり増えており、冊数換算で2倍となっています。つまり、1カ月あたり小学生と中学生の場合は一昔前より2倍の冊数を読むようになっているということです。

なお、書店が減っている理由は子供をはじめとした日本人の読書量が大きな原因というわけではなく、ネットで簡単に本が買えてしまい、さらに電子書籍なども普及したため、町の小さな書店を中心に減っていると指摘されています。

福井県の子供たちは日本で一番読書量が多い

日本の子供は読書量が減っているどころか「増えている」という結果でしたが、福井県の子供はどうなのでしょう。

実は、福井県の子供は47都道府県の子供の中で最も読書量が多いというデータがあるのです。「文部科学省全国学力テストの学習状況調査」の結果によると、福井県の小学生は図書館利用率と読書率が全県の子供のトップになっています。福井県の小学生は新聞の購読率も1位になっているのだとか。

なお、福井県は人口10万人あたりに対する書店の登録数も日本の中で第1位に輝いています。福井県民は本好きなのかもしれないですね。

福井県の大人はどれくらい本を読むのか

福井県の子供は全国の子供の中でも本をよく読むことは分かりましたが、大人はどうなのでしょう。

福井の大人の読書量については、面白いデータがあります。一般社団法人ストレスオフ・アライアンスが1日あたりの読書時間が30分を超えている人の数を調べたところ、男性では福井は約18%で47都道府県中36位という結果でした。意外と低い結果です。女性も約18%で、47都道府県中39位という結果になります。

子供の読書量は多い福井県ですが、大人になるとそこまで多くない・・・と言いますか、順位が下がってしまうようです。

ただ、このデータにはある指摘がなされています。

読書時間が30分を超えている都道府県の上位は東京都や京都府など。そのため、このデータは通勤時間に関係しているのではないかといわれているのです。地方都市は自分で車を運転して通勤する人も少なくないため、通勤時間に読書できるかというと「難しいのでは」という話になります。

休みの日や通勤時間以外に読書をする人の時間で調べると、また違った結果が出てくるかもしれませんね。

日本、そして福井県の読書事情についてお話ししました。

新型コロナの流行により、自宅でできる趣味が注目されました。読書もそのひとつです。この機会に、自分の読書量や趣味の読書に注目してみるのもいいかもしれません。

福井は子供が多く本を読んでいる県なので、大人もあらためて読書について考えてみたいですね。

参考サイト

タウンページ|書店が多いのは日本海側と四国で、1位は福井県!

DIAMOND|読書家が多い都道府県ランキング【47都道府県・完全版】

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