年末が近くなると「そろそろふるさと納税をしなければ・・・」と思う人は少なくないはずです。
ふるさと納税は12月31日で一区切りですから、年末が近くなると「今年はどこにふるさと納税しよう」「返礼品はどうしよう」と迷ってしまいますよね。
ふるさと納税といえば、福井の坂井市は面白い試みをしていることで有名です。
ふるさと納税で控除を受けられ、返礼品を受け取れる点では同じですが「返礼品の受け取り」を工夫しているのです。
坂井市で行っているふるさと納税の「面白い試み」をご紹介します。
ふるさと納税とは?
坂井市の面白い試みを紹介する前に「ふるさと納税」という制度について簡単におさらいします。
ふるさと納税とは、自分の好きな自治体に寄付をして寄付金控除を受けるという制度です。
「先に寄付をすることで、寄付額に見合った税金の負担を軽減してもらう制度」と解釈すると分かりやすいかもしれません。
税金を払う代わりに寄付をしてしまうという感じでしょうか。
ふるさと納税はよく「お得」といわれます。
お得といわれる理由は寄付に見合った控除を受けられると共に「返礼品」がもらえるからなのです。
上手く寄付すると返礼品(の金額)を合わせるとお得になる可能性があるということですね。
坂井市はふるさと納税で「日本最速お届け」に挑戦
坂井市はふるさと納税で「業界最速発送」に挑戦しています。
ふるさと納税は基本的に寄付をして返礼品は届きません。
手続きの問題もそうですが、返礼品の収穫などが問題になるからです。
たとえば返礼品が果実だったらどうでしょう。
地方特産品の果実は通年採れるわけではなく、採れる時期がある程度決まっていますよね。
海の幸も同じで、魚介類などはある程度獲れる時期が決まっています。
返礼品に地方のグルメを選んだ場合は、返礼品を発送したくてもすぐに送れない事情があるのです。
もちろん通年の返礼品もありますが、地方の特産品などは寄付と返礼品が到着するまで月単位の期間が空くことも珍しくありません。
遅れた頃に「そう言えばふるさと納税をしたわ」という感じで届くのが返礼品です。
坂井市は業界最速に挑戦しているため、お米や海産物、スイーツ、肉などの一部の返礼品については、早ければ4~7日で届くようにしています。
ふるさと納税を通販のように使えてしまう工夫ですね。
お米や海産物を「すぐ食べたい」「すぐ欲しい」というときに重宝します。
坂井市は返礼品をアンテナショップで受け取れるサービスもしている
業界最速のお届けの他に、坂井市は「アンテナショップで返礼品を受け取れる」サービスもしています。
坂井市のふるさと納税は首都圏からの寄付が多いのだとか。「だったら首都圏で返礼品を受け取れるようにしよう」と考え、2019年から東京都品川区の坂井市アンテナショップで寄付と返礼品の受け取りができるようにしているのです。
これは全国のアンテナショップではじめての試みでした。
寄付と返礼品の受け取りは簡単です。
あらかじめ寄付をして電子感謝券をもらっておくと、アンテナショップで返礼品と引き換えできます。
あとは、アンテナショップに足を運んでその場で寄付の手続きをして、その場で返礼品を受け取ることも可能です。
返礼品を持って帰るのが大変であれば、自宅に無料発送してくれます。
これまた面白いサービスではないでしょうか。
福井県の中でも先進的な坂井市のふるさと納税についてお話ししました。
地元の人は意外に自分の地域のふるさと納税は見落としているもの。
「福井県はこんなこともしているのか」という福井県民もいらっしゃるのではないでしょうか。
福井県の各自治体もふるさと納税を受け付けしています。
同じ福井の自治体でも返礼品がかなり違っていますしので「地元だから興味がない」と言わず、一度チェックしてみてください。
返礼品の一覧を眺めているだけでけっこう面白いですよ。
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