福井県といえば「鯖(さば)」や日本酒、米、甘えびなど、さまざまな特産品の名前が挙がりますよね。福井と言えば鯖や甘えびなども確かに有名ですが、海産物でもうひとつ忘れてはならない特産品があります。
蟹(かに)です。
福井といえば全国的に有名な越前ガニの名産地。蟹の季節になると、福井のあたりではお店にも蟹が並びます。そして、蟹を見て「今年もこの季節が来たなあ」なんて思いますよね。
福井の特産品として忘れてはならない蟹ですが、特産品だからといって福井県民が毎日のように蟹を食べているわけではありません。実際、福井県民はどれくらい蟹を食べているのでしょう。
福井県民が蟹にかける年間支出から蟹をどれくらい食べているのか調べてみました。
蟹の全国相場はどのくらいなのか
蟹は高級食材という印象があります。福井県でもそれは変わりませんよね。福井は蟹の名産地ですが、蟹を満腹になるほど購入するためには、ある程度の支出を覚悟しなければいけません。
一般的にタラバガニの相場は3,000~5,000円で、ズワイガニの相場は3,000~6,000円ほどと言われています。品質や大きさ、産地によってはさらに価格相場が上がることもあります。
蟹は共食いをすることから養殖には向かない海産物です。そのため、蟹の相場は高いままで、福井県を問わず全国的に高級食材として扱われているという事情があります。
全国的には年間どれくらい蟹を食べているのか
福井県民が年間どれだけ蟹に支出しているのかを見る前に、まずは全国的な蟹への支出を見てみましょう。
蟹への年間支出の全国平均は約470円です。タラバガニの平均相場、ズワイガニの平均相場、ともに3,000円~ですから、半身すら買っていない計算になります。1人あたり、蟹の足を買って食べる、くらいの支出金額でしょうか。蟹はやはり高級食材ですから、なかなか支出できないという現実があるのかもしれません。
蟹を多く食べている県は〇〇県、食べない県は〇〇県
蟹に多く支出している県は、鳥取県、石川県、大阪府などです。
日本で最も蟹への支出が多い県は鳥取県で、年間支出は約1,300円です。蟹の相場金額を考えると、県民のひとりあたり年間蟹の半身を食べているような感じでしょうか。鳥取県の次に年間支出が多いのは石川県で、支出はやはり1,000円を超えています。石川県の蟹に対する年間支出は約1,100円。年間、蟹の3分の1くらい食べている計算ですね。
日本で多く蟹を食べる県の3位は大阪府です。大阪府で年間支出が899円になっています。
逆に蟹をほとんど食べないのは沖縄県、山形県、熊本県なのです。最も蟹を食べない県は沖縄県で、年間支出は100円ちょっとです。蟹の足1本すら買えないような金額かもしれません。
山形県や熊本県なども、蟹への年間支出は100円台です。この他に、千葉県や埼玉県、福島県、滋賀県、岩手県なども蟹に支出が少ない県で、いずれも100円台となっています。蟹をたくさん食べる県と食べない県では、年間支出が10倍以上違っているという結果です。
福井県は年間どれくらい蟹を食べているのか
蟹は福井県の特産品だからよく食べる。蟹は福井県の特産品だがあまり食べない。果たしてどちらなのか調べてみた結果、福井県民は前者であることが分かりました。
福井県の蟹に対する年間支出は1人あたり896円。蟹をよく食べる大阪府民とほとんど変わらない支出になっています。福井県は1人あたりの蟹に対する支出が国内4位の県という結果です。都道府県の中でも「蟹をよく食べる」と言えるのではないでしょうか。
福井県の次の5位には静岡県が来ているので、蟹が手に入りやすいかどうかも関係しているのかもしれません。
まとめ
今回は福井県の名産・蟹から、福井県民の蟹に対する支出(どれくらい食べているか)についてお話ししました。
面白い結果ではないでしょうか。
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