福井県の伝統野菜のひとつに「河内赤カブラ」があります。
河内赤カブラは食べても美味しい伝統野菜ですが、特に目を惹くのはキレイな赤です。
調理法によっては全体がキレイな赤になるそうで、食卓でも目を惹く一品になること間違いなしです。
福井の伝統野菜である「河内赤カブラ」の特徴や料理方法、味などをご紹介します。
福井の伝統野菜「河内赤カブラ」とは?
「かぶら」とは野菜の蕪(かぶ)のことです。
河内赤カブラは福井県美山地区で栽培される歴史の古い赤蕪になります。
河内赤カブラの見た目の特徴は赤い色。
赤カブやラディッシュなどは見た目が赤いため「赤いカブのような野菜は他にもあるので珍しくない」と思うかもしれません。
河内赤カブラはつるりとしており、表面はかなり濃厚な赤なのです。
物によってはもっと赤味が強く見えるかもしれません。
食卓に出すと、その赤さがひときわ目を惹く美しい野菜が「河内赤カブラ」です。
また、河内赤カブラは、今は珍しい焼畑農法で作られるカブになります。
焼畑のときに出る灰によって、農薬や肥料を使わなくても健康的で美味しいカブに育つといわれています。
福井の伝統野菜「河内赤カブラ」の歴史
河内赤カブラには800年以上の歴史があります。
カブラ(蕪)が栽培されはじめたのは紀元前だといわれています。
遥か昔の人たちにも食べられていたのがカブという野菜でした。
そんなカブが日本に渡ってきたのは弥生時代だったといわれています。
かなり早い時代に日本へ伝わったため、日本各地に伝播したカブは地域にあった品種へと姿を変えていったといわれているのです。
福井県に伝わった大昔のカブが現在の河内赤カブラの源流になります。
福井では800年以上までに現在の河内赤カブラの大元が生まれ、今日でも福井の伝統野菜のひとつに数えられているわけです。
また、ある伝説によれば、平安時代に福井のあたりに平家の落人がやってきて、平家の象徴である「赤」を残すために河内赤カブラの種と栽培方法を伝えたともいわれています。
福井の伝統野菜「河内赤カブラ」の味や料理方法
河内赤カブラの味はほろ苦さがあり、歯ごたえはしゃきしゃきしています。
歯ごたえの良さ、カブ特有のほろ苦さが癖になるのが河内赤カブラです。
河内赤カブラの料理方法
河内赤カブラの代表的な料理としては、酢漬けなどがあります。
作り方は簡単で、河内赤カブラを切って塩をふりしんなりさせます。
重石をしてもOKです。切るときは酢が染み込みやすいよう薄切りがおすすめです。
河内赤カブラがしんなりしたら、かぶらから出た水気を切ります。
よく水気が切れたら、次に砂糖と酢を入れてよく混ぜ、河内赤カブラが浸る程度まで入れてください。
このときも重石をしてOKですが、漬物作りに使える容器などを利用してもいいですね。
Amazonなどの通販サイトでも取り扱いがあります。
河内赤カブラは酢漬けにすると、ピリリとした苦みと酸味の効いた一品に仕上がります。
歯ごたえの良さもさることながら、赤が美しい酢漬けになるので、食卓も鮮やかになります。
河内赤カブラは通販で購入できる?
河内赤カブラに興味があっても、地域外の人はなかなか購入できません。
他県の方はなおさら購入が難しいことでしょう。
実は河内赤カブラ、大手通販サイトで購入可能です。
酢漬けにしてあるタイプなら、自宅で調理する必要はありません。
通販で購入しすぐに食卓に出せますよ。
調理済みの河内赤カブラなら他県に送るときも安心ではないでしょうか。
伝統野菜というと「どうやって食べるの?」と尋ねられがちですが、酢漬けをそのまま送れば他県の人でも料理方法に悩まずすぐに楽しめますよね。
福井の伝統野菜「河内赤カブラ」、ぜひ食べてみてください。
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