あべかわ餅(安倍川餅)とは餅菓子のことです。
お餅にきな粉や白砂糖をまぶしたものや、きな粉とこし餡を絡めたものなどがあり、素朴かつ飽きのこない味が愛され全国的によく食べられています。
福井でもあべかわ餅が販売されていますが、福井のあべかわ餅はちょっと変わっていることをご存じでしょうか。
福井のあべかわ餅は他県のものと違って〇〇が使われているものが有名です。
〇〇を使うあべかわ餅は全国的に見てかなり珍しいのだとか。
今回は福井の名物、〇〇を使ったあべかわ餅をご紹介します。
味や通販方法も紹介しますので、ギフトや自分のおやつ用にぜひお試しください!
あべかわ餅とは?
あべかわ餅は静岡県発祥の銘菓です。静岡では東海道五十三次の宿として栄えていた頃からあべかわ餅が愛され、静岡の美味しいもののひとつに数えられていたといわれています。
あべかわ餅を命名したのは、あの有名な徳川家康だったとか。徳川家康が金山の視察にやってきたときに、ある男が餅菓子を献上しました。この餅菓子があべかわ餅の起源だそうです。
餅菓子が美味しくて徳川家康が餅菓子について尋ねたところ「金山から金が安倍川に流れてしまうことを防ぐため、金をすくってまぶしております」と男が答えました。だから、この餅は「金粉餅」だと。
徳川家康は男の話を聞いて「そうかそうか」と笑い、話に関連付けて「安倍川餅」と名付けたそうです。
以降、お餅にきな粉と白砂糖、きな粉とこし餡というシンプルながら相性抜群の味が人気を呼び、全国的に食べられるようになり、日本各地で今日のように製造・販売されるようになりました。
福井の〇〇を使ったあべかわ餅
あべかわ餅はもともと静岡銘菓だったものが福井県に入って来て「美味しい!」となって、福井でもどんどん食べられるようになったというわけですね。
ただ、福井のあべかわ餅は独自に発展を遂げました。
すでにお話ししたように、あべかわ餅といえばきな粉と白砂糖、きな粉と餡子が一般的です。
福井のあべかわ餅は「黒蜜」を使っています。きな粉と黒蜜の組み合わせが、福井県内でメジャーなあべかわ餅になります。(一般的なあべかわ餅が販売されていないわけではありません)
福井であべかわ餅を買ったら「あれ、黒蜜?」とびっくりする他県の人も少なくないとか。
福井では名店「四季の餅 あめこ」さんなどあべかわ餅の名店があり、県民に愛されています。
夏の土用のおやつとして、年代を問わず食べられています。
福井のあべかわ餅の味は?
福井の黒蜜を使ったあべかわ餅は、きな粉と黒蜜が絡んで絶妙です。
くず餅にも黒蜜ときな粉をかけますよね。
きな粉や黒蜜単品でも美味しいのですが、きな粉はさらさらしているので、きな粉だけだと「濃厚でとろっとしたものあってもいいな」と思ってしまいます。
そこに黒蜜ですから、さらさらしたきな粉がほどよく絡んで味も、蜜やきな粉の絡み方も絶妙という感じです。
作りたては餅も柔らかいので、黒蜜と絡んで「柔らかくて飲めそう」と思ってしまいました。緑茶ともよく合います。
福井のあべかわ餅はどこで買えるの?
福井のあべかわ餅は店舗やネット通販で買えます。
店舗で購入するあべかわ餅は作ってすぐのものが多いので、柔らかく風味も抜群です。
「四季の餅 あめこ」さんのあべかわ餅は竹の皮で包んでいますので、黒蜜・きな粉・お餅に竹の風味が加わってこれまた美味。
ただ、店舗で購入する場合は風味が落ちてお餅が固くなる前に食べたしまった方がいいでしょう。
実店舗で買って遠方に送るというのは、ちょっと難しいかもしれません。
楽天などの大手通販サイトを使えば福井のあべかわ餅をお取り寄せ可能です。
近くに扱いがない場合や遠方に送る場合、他県で「福井のあべかわ餅が食べたい!」という場合はネットでお取り寄せした方がいいかもしれないですね。
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