福井の空に「光柱」が出現!見られる条件やなぜ起きる現象か解説

2021年5月6日の夜、福井県内で神秘的な現象が発生し、TwitterなどのSNSやニュース媒体を中心に大きなニュースになりました。

神秘的な現象の正体は「光柱(こうちゅう)」。夜空から無数の光が降り注ぐ光景は幻想的かつ神秘的です。ただ、珍しい現象だったため、中には「ちょっと怖い」「キレイで不気味」という声も聞かれました。感じ方は人それぞれですが、光柱が全国ニュースとして大きく取り上げられた事実は変わりません。

今回のフクブロでは、福井の大ニュースになった「光柱」について解説したいと思います。実はこの光柱、今回だけでなく今後も条件さえ合えば見られる可能性があるのです!

福井に出現した「光柱(こうちゅう)」とは何か

福井県内に突如として出現した光柱は、名前通りまさに光の柱のような見た目をしています。夜空に光が見えること自体は、決して珍しいことではありません。

たとえば夜空には月が見えますし、星があります。市街ではネオンなどの影響で夜間であっても明るく見えることもあるでしょう。しかし光柱は月や星の輝きや、夜の市街の明るさとは異なります。金の縫い針のような鋭く細い光の柱が、いくつも夜空に出現するのです。

上空に光の柱ができているようにも見えますし、鋭い針のような光の柱が降り注ぐようにも見えます。これが光柱です。

光柱は大気光学現象のひとつである

光柱のような現象は大気光学現象と呼ばれています。大気光学現象とは、気象上の条件がそろうと見られる可能性がある神秘的な現象のことです。

大気光学現象の代表的なものに「虹」や「月虹」などがあります。

虹は雨上がりにたまに見られますよね。月虹は夜に見られる虹のことです。月光による虹なので、月虹と呼ばれています。月虹がよく見られるハワイのマウイ島あたりでは、月虹を見ると「幸せになれる」という言い伝えがあるのだとか。虹も月虹も大気光学現象の一種で、どちらも美しく神秘的なものとして知られています。

福井に出現した光柱も大気光学現象のひとつですから、虹や月虹のお仲間になります。

光柱のしくみと出現する条件とは

光柱は雲に含まれる氷の結晶によって、本来の光の進行方向が変わってしまうことによって起こる現象です。ただ、雲に氷の結晶が含まれているだけでは足りず、結晶が水平よりも揺らいだ状況のときに起きやすいと言われています。光柱の光は星や月のものというより、人工のもので、主に漁船の光によって起きるのだとか。

たとえば漁業が盛んな時期に夜の雲に氷の結晶が含まれており、その結晶が特定の位置や揺らぎにあると、船の光によって光の柱ができてしまうわけです。自然と人間の営みが合わさって出現すると考えれば、なおさら幻想的ではないでしょうか。

なお、2021年5月6日は、福井県内でたくさんのイカ釣り漁船が沖に出ていたそうです。たくさんのイカ釣り漁船が沖で漁をしていたからこそ見られた光景かもしれませんね。翌日7日に日付が変わってすぐ、兵庫の日本海側でも似たような現象が起きていたようです。

光柱は福井以外にも出現している!福井にもまた現れる可能性あり

光柱は滅多に見られないわけではなく、地方や年によっては年数回出現することもあるようです。

たとえば2016年の北海道では11月に光柱が出現した記録があります。2016年11月24日の夜に多くのイカ釣り漁船が沖で漁をしていたため、函館の夜空に光柱が出現したとのことでした。

函館は夜景で有名ですから、夜景の中に光柱が現れ、多くの方が「凄い」「神秘的だ」とさまざまな感想をTwitterに投稿しています。

光柱は特定の条件下で発生するため、日常的に見られるものではありません。しかし福井県や北海道などの多くの漁船が漁をする地域では、たまに見られることがあります。

福井県にも再び光柱が出現する可能性がありますので、たまに夜空をチェックしてみてくださいね。神秘的な福井の夜空が見られるかもしれません。

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