油揚げ食べ過ぎ問題!福井県民が油揚げをもりもり食べる意外な理由

福井県は47都道府県の中で最も油揚げの消費量が多い県として知られています。

福井県の油揚げの消費量は何と全国平均の2倍。福井県外のご家庭が1枚の油揚げを消費している時点で福井県民は余裕で2枚食べている計算です。ここまで来るともはや「福井県民の体の一部は油揚げによってできている」と言っても過言ではありません。(地域やご家庭によって消費量は違うと思いますが)

福井県民「油揚げ食べ過ぎ問題」について調べてみました。

福井県民はなぜ油揚げを全国平均以上のペースで食べてしまうのでしょう。

実はかなり意外な理由がありました。

福井県の伝統的な油揚げの食べ方(料理)とは?

まずは日本で最も油揚げを食べる福井県の伝統的な油揚げの食べ方(油揚げ料理)についてお話しします。

油揚げはいろいろな料理に使います。煮物に入っていることもあれば、お味噌汁に入っていることもあります。お味噌汁の具としては手軽ですから、冷蔵庫にストックしているお宅もありますよね。

福井の伝統的な油揚げの食べ方は煮物でもお味噌汁でもなく、非常にシンプルな「焼いて食べる」という方法。

ステーキのようにからっと焼いた油揚げを、おろし醤油でいただきます。唐辛子をかける人や大量の長ネギも添える人、辛子マヨネーズもつける人、ショウガもつける人など好みはさまざまです。

焼いた油揚げをぱりっと、じゅわっと。お酒にもあう福井スタイルです。

福井県内の一部の学校では給食のカレーに油揚げが入っていることもあります。

油揚げをカレーに使ったり、甘辛く煮漬けて丼にしたりするのも福井流です。

油揚げの入ったカレーなどは他県で驚かれるみたいですね。

福井県民が油揚げたくさん食べる理由は「お寺」や「精進料理」

福井県民が油揚げをたくさん食べる理由は、福井の歴史にあるといわれています。

福井県は神社やお寺の多い県です。NTTタウンページが電話帳のデータをもとにまとめた情報によると、人口に対しての寺院数が最も多い県が福井だそうです。福井には曹洞宗の中心である永平寺もあります。寺院と関係の深い県だといわれても「今更」という感じですよね。

ですが、その寺院との関係の深さが油揚げとの関係の深さにつながっていると言われます。

永平寺をはじめとした寺院で食べられるのは精進料理。精進料理とは殺生や刺激を避ける仏教の考えにもとづいた料理のことです。精進料理では殺生を避けますので肉や魚を使わず、煩悩を刺激しないようにネギやニンニクなどを使いません(このあたりは宗派や地域によっても違うようですが)。

油揚げは精進料理で欠かすことのできない食材です。精進料理は肉や魚を使わないため、たんぱく質を別の食材で摂取しなければいけません。

肉や魚に代わってよく使われるのが大豆製品です。そう、油揚げなどまさに大豆製品ですよね。

寺院との関係が深い福井県はお寺の食事とも関係が深くなるのが道理。結果、福井県民は日常的に油揚げをよく食べると言われています。

福井県「谷口屋」の油揚げはお取り寄せできる

福井の油揚げを大正時代から作り続けている谷口屋。香ばしい油揚げの表面と、内側の豆の風味がよく出た柔らかさがたまりません。谷口屋の油揚げには福井県内だけでなく、県外のファンもたくさんいます。

谷口屋では油揚げの製造・販売だけでなく、油揚げを使った料理も提供しています。また、インターネットショップでは谷口屋の油揚げをお取り寄せ可能です。

油揚げ用のタレ(あげステーキのタレ)など、油揚げを美味しく食べるためのものや、油揚げが含まれた鍋セットなどもあります。

≫https://taniguchiya.co.jp/shop/

油揚げを最も食べる県の味を自宅でも楽しみたいですね。

他県へのギフトにもおすすめです。

福井の名物 大きな油揚げ・谷口屋の「竹田の油揚げ」食べてきました

2016.08.22

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