いわさきちひろさんは福井出身の画家・絵本作家|来歴や作風、作品について

福井出身の有名な画家に「いわさきちひろ」さんがいらっしゃいます。

いわさきちひろさんの作品は有名で、多くの方が知らず知らずのうちに作品を目にしたことがあるのではないでしょうか。中には作品を目にすると「あ、知っている!」という方もいらっしゃるかもしれません。

今回は福井出身の有名な女性絵本作家・画家、いわさきちひろさんについてご紹介します。

いわさきちひろさんとは?

出典:chihiro.jp

いわさきちひろさんは福井県出身の画家・絵本作家です。夫は国会議員・弁護士であった松本善明氏。夫を支えながら絵本や絵を描いた女流絵本作家・画家として知られています。

いわさきちひろさんは1974年に亡くなられていますが、現在も作品は絵本などの媒体で販売されています。東京と長野県の二都県に美術館もありますので、作品が取り上げられる機会や、作品を目にする機会の多い方だと言えます。

ちひろ美術館のホームページを開いた瞬間に、おそらく多くの方が「知っている絵(作風)だ」と思うのではないでしょうか。

いわさきちひろさんの「ちひろ美術館」は世界初の絵本の美術館としても知られています。

いわさきちひろさんの作品の特徴・作風

いわさきちひろさんは「子供の幸せと平和」をテーマに作品を描き続けてきました。作風の特徴はふたつあり、ひとつは「子供が主題、あるいは子供の絵が多いこと」です。もうひとつの特徴は柔らかな色遣いになります。

可愛らしい子供と柔らかな色遣いにはファンも多く、今日も書籍をはじめとして作品を目にする機会の多い画家・絵本作家です。

いわさきちひろさんの作品は書籍の他、グッズとしても販売されています。Amazonなどの大手通販サイトでもたくさん扱っていますので、ぜひチェックしてみてください。

おすすめの本をいくつかご紹介します。

いわさきちひろさんの画集です。子供や花、柔らかな色遣いが特徴です。

シンプルな作品に見えますが「この色彩をどうやって出すのか」「このシンプルな中に技巧が詰まっている」と評価の高い一冊になります。

こちらも、いわさきちひろさんの画集ですが、タイトルに「花」とあるように、花を中心に作品をまとめています。子供や柔らかな花の色彩が気持ちを優しくしてくれる一冊です。

いわさきちひろさんの作品全般を楽しむというより、花などのテーマに沿って楽しみたい方にはこちらがおすすめです。

「白鳥の湖」や「鶴の恩返し」など、有名な童話の絵本です。いわさきちひろさんの優しい絵柄で童話の世界を楽しめる一冊になっています。いわさきちひろさんの絵本シリーズは海外へのプレゼントにもおすすめです。

2023年の日めくりカレンダーです。1日1枚形式でいわさきちひろさんの作品を楽しめる作りになっています。手頃な価格で日常使いしやすいグッズとしておすすめです。

いわさきちひろさんの来歴

いわさきちひろさんは福井県武生(現在の越前市)で生まれました。子供の頃から絵を描くことが好きで、両親の理解もあって伸び伸びと絵を描いて育ったそうです。

いわさきちひろさんの通った学校は子供の個性を尊重する校風だったそうで、「勉強しなさい」ではなく、絵が好きなところも個性と認め、「絵が上手ですね」と褒めて伸ばしたようです。ただ、いわさきちひろさんは絵が好きな子供でしたが、運動神経も良く、スポーツも得意としていたのだとか。

特に母親は娘に絵の才能を感じていて、明治から昭和の日本の洋画家である岡田三郎助のところで絵を習わせました。家族に絵の才能を認められたこと。学校が個を尊重していたことがいわさきちひろさんの絵の才能を伸ばしたのかもしれないですね。

その後、いわさきちひろさんは婿をもらうかたちで結婚しましたが、夫の自殺により結婚生活は終了しました。「もう二度と結婚しない」と誓ったいわさきちひろさんは、あらためて絵に没頭。戦争や疎開、宮沢賢治や武者小路実篤などの影響も受けながら、自分の作品を作り上げて行きました。

やがて後に夫になる松本善明氏に出会い、お互い支え会いながら家庭生活や仕事をし、多数の作品を遺すことになります。

いわさきちひろさんは福井県の出身ですが、美術館があるのは東京都と長野県です。いわさきちひろさんの生活に馴染みの深かったのが東京都で、母親の故郷であり疎開地として馴染みが深かったのは長野県だったからという理由だとか。

福井とも縁のある画家・絵本作家さんです。福井県越前市には「ちひろの生まれた家記念館がありますので、ぜひ足を運んでみてくださいね。

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