みなさんこんにちはナオヤです。
2017年12月28日にTBSで放送された「人生逆転バトル カイジ」は、みなさん見ました?
実はその出演者に福井の方も出演されていました。
今回はその出演者「藤田 雄亮(ふじた ゆうすけ)」さんに、出演に至った経緯を聞いてきました!
出演が決まってから、いろんなまとめサイトで藤田さんの紹介記事が書かれているそうです。
その中には、憶測で書かれたものがあったりなどもあるそうで、今回は藤田さんに直に質問・返答いただくことで正しく伝えていければと思います。
目次
どんな番組?
まずは、簡単に紹介をさせてもらうと、漫画カイジを実際に再現、バラエティ化したのが今回の番組。
カイジの世界観をバラエティにしたということでこんなの楽しくないわけがないですよね!
公式の動画がYouTubeにあったので張っておきます。
出場者は12名。それぞれお金に関する事情を抱えた方達が集められました。
借金というとあまりいいイメージはないですが、バラエティということもありそこらへんもうまく演出として制作されていますね。
藤田さんについて
公式のホームページのほうには、こんな感じで紹介されていました。
”借キング・ザ8億円”というキャッチコピーはかなりインパクトありますね..!
出場者紹介動画もありますのでこちらもどうぞ。
気になるのはその背景、そしてなぜ出演に至ったかというところ。
早速ではありますが、聞いてきたことをまとめていきたいと思います!
「借金8億」は本当なのか?
「借金とか境遇とかテレビ用の設定で、出てるヤツみんな役者だろ?」というネットの意見も見かけましたが、少なくとも私がある日突然8億の借金を背負ったのは事実です。理由もほぼ、出場者紹介動画で述べている通りです。
番組側からも出場決定前に「何か証明できるものはないか」と言われ、近い金額が記載された書類をお見せしました。金額以外ボカされていましたが、放送でも「圧倒的借金! 8億!!」の文字と共に少しだけ映ってましたね。
実はあれは破産管財人さんが裁判所に提出する為に作られる書類で、破産する人の財産の状況や、何故破産するに至ったかが詳細に記されています。
私の場合「借金8億」という形で番組に出場させていただきましたが、実際は自己破産しており、現状、法的にこの金額を支払う義務はありません。ただ、破産に伴って自分が所有していた財産の9割近くが持って行かれ、2年経った今でも生活再建を優先している状況は事実です。
「借キング・ザ・8億」というキャッチコピーがパワーワード過ぎて、「自己破産しても借金8億ってどういうこと?」という誤解を生んでしまいましたけども。
相続放棄すればよかったのでは?
実は8億の負債は、「実家の会社の負債そのもの」と「その負債の連帯保証債務」に分かれます。私が実際に背負ったのは後者、実家の会社の破産に伴う連帯保証債務の方で、これが1億1000万円ぐらいありました。
これはあくまで「連帯保証債務」であって、「母親という人間から受け継いだ負債」ではないんですね。ですから相続放棄しようが、関係なく自分の身に降りかかってくる負債でした。
で、実家の会社の負債が6億8000万ぐらいあって、これらを別々に処理していくと時間も手間もかかるということで、まず一旦全ての負債を私に被せ、およそ8億の負債とした上で、私自身の破産処理を行いました。1億で破産するのも8億で破産するのも結果は変わらないですから、処理を一本化したわけですね。
実家の会社の経営が上手くいかなかったのは母のせいではない
これは母の名誉の為に言うんですが、父が亡くなり母が社長に就任した後、確かに経営は徐々に上手くいかなくなっていきましたが、これは母のせいではないと思っています。
まず、出場者紹介動画でも言っている通り、金融機関が大きなトラブルを起こして融資が全く受けられなくなったこと。これも母と金融機関がトラブったのではなく、金融機関が単独でトラブり、一切の融資が受けられなくなりました。
そして、金融機関のトラブルとタイミングを同じくして、様々な方面から会社の営業活動に対して妨害が入っていたこと。先の金融機関を含めた複数の「組織」と「人物」が、明らかに実家の会社にダメージを与える動きをしていて、母が倒れたのは、少なからずその心労もあったと思っています。
出場した理由について
番組に応募した最も大きな理由は「TBS制作のゲーム番組に出てみたかった」ということです。昔からゲーム番組・クイズ番組が大好きですし、演出が尊敬する藤井健太郎さんでしたし、番組的にピッタリのエピソードも持ってたわけですしね。告知を見たとき「これは応募しない理由がない!」と思いました。
ネットでは「借金8億に賞金200万って焼け石に水感ハンパねえ」という意見を大量に見ましたが、そもそも上に書いたように8億の返済義務はない状況でしたし、生活再建、そして両親のお墓の整備が、賞金を獲得した場合の目的でした。
あと「事業主ってことは売名目的だろ?」とも書かれていましたが、決勝まで進んでいればまだしも、1stSTAGEの鉄骨渡りで敗退してますので、全国放送とは言えそこまでの広告効果は期待できません。
まあ、一応テレビに出たことを最大限に活かす為に、放送中に非公式で実況配信したりしましたけどもね。
出てどうでした?
収録はもう、めっちゃくちゃ楽しかったです!
結果的には1st STAGEの鉄骨渡りであっという間に負けてしまいましたけど、子どもの頃からの夢だった「テレビでしか実現し得ないゲーム」に参加できている、っていう実感が、収録の最中でも身体の底から湧いてくる感じで。
そんな内心ですごいテンション高い状態だったからか、鉄骨渡りが始まってからも独りごと言ってたのが放送されてましたね(笑)。
何より、あの高さの鉄骨渡りも、ほとんど怖いって感じはしませんでした。ただ、日頃から運動不足のオッサン・37歳の足腰がついていかなかったですけど(笑)。
あと、芸人さんも含めた他の出場者の皆さんと少しだけお話できたのも楽しかったですね。出場者の一人に、以前「巨匠」というお笑いコンビで活動されて、現在はピン芸人の岡野陽一さんがいらっしゃいましたけど、実は岡野さんって敦賀市のご出身なんです。
そのことを知っていたので、同じ福井県出身ということで私の方から声を掛けさせていただいたりしました。
1st STAGEで負けてからはすぐに帰ることになったので勝者の皆さんとはそれ以上現場では交流できませんでしたが、出場された皆さんとはその後もTwitterなどで繋がっています。こういうのは今の視聴者参加型番組っぽいところですね。
今後の活動・仕事について教えてください
ネットに流れてる情報が分かりづらくて、推測・憶測で書かれてることが多いんですが、2007年に「クリエイトオフィス ユークレイル」というIT関係を請け負う個人事務所を立ち上げました。
2013年に今の場所に移転し、その際「ユークレイル・エイト」に屋号を変更しました。
なぜ「エイト」を付けたかと言うと、いろいろな理由で8という数字が好きだったから。あとクイズ制作を請け負う会社の名前に「セブン」とつくことが多かったから一つ上乗せして8とか、末広がりだからとか。その後、8億の負債を背負うことになったのは偶然です(笑)。
一部まとめブログに「母親から受け継いだ会社がユークレイル・エイト」と書かれていましたが、これは誤りですし、自己破産した後もこの「ユークレイル・エイト」の屋号自体は今もバリバリに使って仕事をしています(弁護士さん曰く、個人事業主が破産後も同じ屋号で同じ仕事を続けるのはレアケースらしいですが)。
事業内容としては、「カイジ」の出場者紹介映像で言っていたようなITサポートと共に、映像制作(撮影・編集・ライブ配信)や、イベント(クイズ)の企画、およびイベント用各種デバイスの開発などを行っています。
一番大きい仕事だと、福井では北陸銀行さんと福井新聞社さんの主催で福井大会が開催される高校生による金融経済クイズ大会「エコノミクス甲子園」の、全国大会含めた全体のクイズシステム・プロデュースを10年以上担当しています。
そして、会社(法人)の社長ではなく、あくまで個人事業の代表です。これ、似てるけど全然違います。
特に破産絡みの処理で言うと、個人事業の場合はすべて破産する個人と同一会計と見なされるので、仕事のお金も所持資産と見なされ、一緒くたにして持って行かれます。
これは結構キツかった。事業資金まで一気になくなるわけですから。すぐに仕事をいくつもくださり、助けていただいた皆様に感謝ですね。
さいごに
テレビ出演をされたことをきっかけに、いろんなことへチャンレジしていきたいっていう思いが感じられました。
今回のインタビューなんですが年始早々時間を作っていただき、藤田さん本当にありがとうございました!m(__)m
1人1人いろんな人生ドラマがあると思いますが、そういったこともフクブロでとりあげられたらなーと思っています。
今後もお互い、頑張っていきましょー!!
・
・
・
・
(終始、笑いが絶えない対談で楽しかったですw)
コメントを残す