こんにちは。つんたです。
ショッピングセンターで食べるフードコートのソフトクリームは、なぜあんなに美味しいのか。
みなさん一度は考えたことのある疑問ですよね。
ショッピングセンターでは食品コーナーへ行けばアイスクリームが売られているし、お手軽に自販機で買うことだってできるうえに、パフェを食べられる店舗もあります。
にもかかわらず、フードコートのソフトクリームを選んでしまうのは不思議な世の常です。
我々を虜にしてやまない、フードコートソフトクリーム。
目次
田舎の民にとって、ショッピングセンターは貴重で贅沢な遊び場です
買い物といえばスーパーマーケットが主流だった小学生時代、たまに連れて行ってもらえるショッピングセンターはテーマパークでした。
キラキラの文房具に、可愛い洋服たち、そして何よりワクワクしたのがゲームコーナーとフードコート。
クレーンゲームをさせてほしいと懇願して泣いたあの頃。買い物先でのおやつ代100円をようやく手にし、一回100円のクレーンゲームに惨敗してまた泣いた、あの頃。
おやつ代100円をもらわなければ「今日は特別ね」と300円のフードコートソフトクリームを買ってもらえたはずの、あの頃。
そして歳を重ねるにつれて、ショッピングセンターは家族と行く場所ではなく友人と彼氏との遊び場にもなりました。
高校生時代、ショッピングセンターに寄り道するそれだけのデートに憧れたものです。
そう、憧れたものです。
楽しみ方はだいたいこんな感じ
友人たちと遊びに行くと、
一回400円のプリクラを何人かで割り勘 × 数回。
一回100円のクレーンゲーム × 負けず嫌いが満足する限り。
校則というルールに縛られず唯一自由な自己表現が認められていた、文房具の選定。
そしてあわよくば、セールの服を一着……。あわよくば……!
高校生時代1ヶ月のお小遣いは5000円。
ショッピングセンターで遊ぶという行為は贅沢極まりない遊びだったのです。
そんな特別な場所で食べるソフトクリームが美味しくない、わけがない。
フードコートで食べるソフトクリームの価値
ショッピングセンター中をくまなく巡り、プリクラを撮影し、第一回クレーンゲーム大会が行われた、その、あと。一旦の盛り上がりを終えてなんとなく疲労感を感じた、そのとき。
ついにフードコートへ辿り着くことができます。
財布とにらめっこをしながら、今日はソフトクリームにしようか、はたまたクレープにしようか、シェイクにしようかドリンク&スマイルポテト(ニコちゃんマークのフライドポテト)にしようか、テストの最終問題より頭を悩ませたものです。
どれもだいたい300~500円前後。
500円ともなれば月のお小遣いの1/10にも相当します。
社会人になった現在一ヶ月のお小遣いを30000円と仮定した場合、青少年の悩みの大きさを表現するならば『テーマパークで3000円のランチを食べるか食べないか』に相当するといっても過言ではありません。
せっかくだから贅沢しちゃおっかな、いやでも、冷静に考えて3000円のランチは高すぎないか。缶ビールを12缶も買えてしまう…。いやしかし、ここでのランチ、プライスレス……。
つまり、それほど価値のあるソフトクリームが美味しくない、わけがない。
つま先から髪型までバッチリ決めるべし
私が高校生時代の行きつけショッピングセンターは『ショッピングシティーベル』。
髪型からつま先まで、バッチリきめて遊びに行ったものです。
泥だんごを磨いたり、山葡萄を潰して布を染めてみたり、公園で鬼ごっこ。
汚れてもいい、動きやすい服装以外の選択肢がなかった私にとって、ショッピングセンターは唯一『おしゃれ』を意識する場所でした。
仲良しの友人たちと『おしゃれ』をしてショッピングセンターへ行くという、学生時代暗黙のステータス。
つまり、それはもう今世紀最高のおしゃれをして出かけるしかありません。
戦闘服ないし正装をして行かなければならない場所、それがショッピングセンター。
そんな特別な服で食べるソフトクリームが美味しくない、わけがない。
ショッピングシティ ベル
と、いうわけで。
1000円札を握りしめ、バッチリきめてベルのフードコートへ!
私の前に並んでいた高校生の女の子二人がクレープの注文。
目的はソフトクリーム…、だけど、なんて、クレープって美味しそうなの…。
うう……。
でも今日は、ソフトクリームを食べるんだ…!
「あ、ワッフルソフトの2番お願いします」
ワッフルコーンのチョコレートソフトクリーム。
番号での注文が懐かしいのとちょっと恥ずかしいのと。
番号を間違えていたらどうしようと何度もメニュー表を確認。
そういえばメニューに軽めのコーン(溶けると底の方がデロデロするやつ)がなくなっていて、ワッフルしかありませんでした。ワッフルだとちょっと贅沢した気分。
「あと、ツナハムクレープもお願いします」
「こちらはお持ち帰りですか?」
「ここで食べます」
「あ……、かしこまりました」
大人はソフトクリーム(330円)とクレープ(500円)の両方買いができちゃうんだぜ。
お持ち帰りできてしまうのかなんて感動しつつ、テキパキと作られていくクレープを見学。
クレープは小さいころ憧れた、甘くない「おかずクレープ」。
ツナとマヨネーズとハムとレタス。
ジャムじゃなくて、ツナ。
ホイップクリームじゃなくて、マヨネーズ。
スライスイチゴじゃなくて、ハムとレタス。
……おかず!のクレープ。
クレープは甘いものだと信じていた幼い私にとって、姉が食べていた甘くないクレープは大人の食べ物でした。
美味しくない、わけがない
「お待たせしましたー」
つ、ついに…!
たぶん10年ぶりぐらいにフードコートフードを手にした私。
学校帰りのカップル、隅っこで勉強にいそしむ学生さん、新聞を読んでいるおじいさん。
隅っこ族性福井の民を脱却すべく、中央の席に座ってみます。
では、缶ビール12缶分の(価値がある)ソフトクリーム…。
いただきます!
……柔らかくて甘くて冷たくて。
食べ進めるごとにかじるワッフルのサクッと感と甘さがたまりません。
一般的なアイスクリームの製品温度は約 -18℃ですが、ソフトクリームは -5〜 -7℃になっているためあの柔らかさを楽しむことができるのだそうです。
お家じゃ食べられない味、ソフトクリーム。
そしてこちらツナハムクレープ。包み紙がレトロポップで可愛い。
ほんのり甘い生地と、おかずな具たちのしょっぱさがいいマッチング具合。
デザートというよりメインのご飯として楽しめてしまうほどの重量感がありました。
クレープもソフトクリーム同様、普段はなかなか食べられない食べ物の1つですよね。
だからこその非日常感。
フードコートフードの特別感は社会人になった今も変わっていませんでした。
美味しくない、わけがない。
日常にテーマパーク
社会人になってから友人とショッピングセンターで遊ぶこともなくなってしまい、自然とフードコートへも足を運ばなくなっていました。
学生時代は滅多に行けない場所だったショッピングセンターですが、今は気軽に行ける非日常スポットになったのかなぁと思います。
このお手軽感がたまらないですよね。入場無料。
田舎だからこそのテーマパーク、ショッピングセンター。
普段の生活ルーティーンの中でソフトクリームやクレープを食べる機会は意外に少なかったなぁと思いつつ。
ショッピングセンターフードコートでフードコートフードを楽しむのはいかがでしょうか!
カフェではなくて、フードコートへ。
(https://kameiru.diarynote.jp/201203100026393046/)
店舗情報
店名 | ショッピングシティ ベル |
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住所 | 福井県福井市花堂南2丁目16-1 |
営業時間 | 10:00~20:00 |
連絡先 | 0776-34-1717 |
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