福井「吉川ナス」は1000年の歴史を持つ伝説のナス!食べてみたい幻のナスの歴史や購入方法

福井は米や野菜の栽培が盛んで、中にはあまり市場に出回らない伝説の食材なども栽培しています。

福井県鯖江市の「吉川ナス」もそのひとつ。

吉川ナスは長い歴史を持ち、加賀ナスのルーツとも言われています。福井県民の中にも「食べたことがないなあ」という人が多いのではないでしょうか。

他県への贈答に。あるいは地元福井の歴史を感じるために。リスペクトしたい幻の食材「吉川ナス」をご紹介します。

福井の伝説野菜「吉川ナス」とは?

福井ではたくさんの農作物が栽培されています。

中でも長い歴史を持つのが鯖江市を中心に栽培されている「吉川ナス」です。

吉川ナスは福井県のあたりで古くから栽培されており、その歴史は1000年以上前に遡ります。

歴史が古いことから加賀ナスなどのルーツだという説もあるのです。

吉川ナスの見た目

吉川ナスの見た目はボールのようです。

片手からややはみ出すくらいの球状を想像すれば分かりやすいのではないでしょうか。花火の玉にも見えますね。

ナスといえば細長い印象があるかもしれませんが、吉川ナスはころりとした球状が特徴的です。

吉川ナスの味

吉川ナスは皮が薄く、肉の密度が高いところが特徴です。

吉川ナスは薄い皮の下にナスの白い部分がみっちり詰まっています。

火を通すとみっちり、むっちりした皮の下がとろりとし、ナス特有の風味や甘さがとろみと共に感じられるのです。

吉川ナスの歴史

吉川ナスは1000年という長い歴史の中で栽培されてきました。

福井の偉人の中には吉川ナスに舌鼓を打った人もいたかもしれません。昭和の初期などは関西の各方面へと盛んに出荷されていたそうです。

しかし、その後吉川ナスの栽培量と出荷量は激減しました。激減の理由は3つあります。

ひとつに吉川ナスは品種改良されておらず、栽培が非常に難しいこと。

ふたつ目に、頑張って育てても収穫量が少ないこと。そして3つ目に、皮が薄く繊細で、バラのような鋭利な棘があること。

このような理由から吉川ナスを栽培する人は少なくなり、出荷量も減っていきました。

やがて生産者は1軒にまで減り、このままでは吉川ナスの歴史が途絶えるというところまで行ったのだそうです。

このまま吉川ナスの歴史を絶やしてはいえないと、栽培農家が奮起。たった1軒で伝説のナスを守り続けた栽培農家から種を受け継ぎ、農家10人が吉川ナスの栽培をはじめました。

2021年3月現在は年間の出荷量も増え、福井県民だけでなく遠方の人も購入できるまで復活しています。伝説のナスであると同時に伝説的な復活を遂げたナスが吉川ナスなのです!

吉川ナスの食べ方

吉川ナスは皮が薄くとろりとしているという特徴の他に、料理の際にかたちが崩れにくいという特徴もあります。

いろいろな料理で楽しめる吉川ナスですが、中でも美味しく食べられるおススメ料理が鯖江市のホームページに掲載されています。

おススメのレシピは海産物とのトマト煮込みや、じっくり焼いた吉川ナスのステーキなど。この他にカボチャとの煮込みや餡かけなどでも美味しく食べられます。

和食から洋食まで幅広い料理で楽しめるのが吉川ナスです。

吉川ナスはどこで買えるの?

吉川ナスはインターネットでも購入可能です。

たとえば楽天などでは9個入りなどのセット販売もされています。

全国的に見れば栽培数が少なく、まだまだ伝説のナスになっています。

福井のご当地ものであり歴史的な食材でもありますので、地元をリスペクトする意味で、自宅で味わってみてはいかがでしょう。

また、他県では珍しい野菜ですから、他県の友人や知人などにギフトとして贈るのもおすすめです。特に料理好きの人や野菜好きの人には喜ばれることでしょう。

福井の伝説の野菜。ぜひリスペクトしたいですね。

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