この世に生を受けて30年……生まれも育ちも福井県の根っからの福井県民なんですが、福井県に関することで勘違いしていたことがありました…知らなかった……
それは先日、日帰りの仕事で長野県駒ヶ根市(南アルプスの近く、県の南寄り)に行った時の事。
仕事が終わり福井県に戻るまでに2時間ほど時間が空いたので。
「この残りわずかな時間を使って、ご当地名物を食べて帰りたい」
と、お土産を買って帰って職場の好感度を上げるよりも、観光地に行って知見を広げるよりも、自分の胃袋の満足度を上げ、容量を広げる事を選んだんですが。
いかんせん、時間がそこまでなかったので「スマホの検索に頼らず、偶然の出会いを楽しもう」と、今になって思えば迷って車を走らせている時間を利用してお土産の1つや2つ買えたのではないかと思うんですが、プチ旅行気分を味わうことにしました。
そして、車を走らせる事、数十分後………
あ~なんか、よさげな看板だなとの直感を元に左ウィンカーを出して入車……
んっ?
なにか、福井県民にとって見慣れた単語が看板に書かれていたような……
えっ?
「駒ケ根名物ソースかつ丼」
「へっ?名物ソースかつ丼??ソースかつって福井県だけの名物じゃなかったの?」
お恥ずかしながら、ソースかつ丼が名物なのは福井県だけ。と今の今まで勘違いしていました。
いっぱいあるよ!名物ソースかつ丼の土地。
調べてみると、ソースかつ丼を名物としている土地は福井県、長野県に留まらないらしい。マジか……ソースカツ丼は福井県民の名物というご当地自慢に対する「福井県民はカツにソースをかける野蛮人」という揶揄に長年耐え忍んでいたのは何だったんだ…別に福井県だけじゃないんなら気にすることなかったやん。
まあ、ソースに漬け込むだけでおいしくなるんなら1ヶ所にとどまらず全国に広まるのは当たり前っていえば当たり前ですね。
いくつか調べてみた、福井県以外のソースカツ丼が名物のところがコチラ。
①長野県駒ヶ根市「明治亭」
今回、30年越しの勘違いを知ることとなった思い出の店。長野県内には他にもソースカツ丼の店があったけど、ここが福井のヨーロッパ軒の立ち位置っぽい。福井のヨーロッパ軒、長野の明治亭。と名前で対をなしているのがいいですね。タージマハル
②東京早稲田「奏す庵(そうすあん)」
有名な大学がある土地にあったなんて…「カツにソースをかける野蛮人」なんて揶揄していたやつらに「いやいや頭のいい早稲田大学の人たちもソースかつ丼食べて勉学に励んでいますよ(笑)」ってソースを頭に垂らしながら言ってやりたい。
③福島県会津「伝統会津ソースカツ丼の会」
調べた中で一番地域ぐるみでソースかつ丼をプッシュしているところが会津。「会津のソースかつ丼が世の中を元気にする」とのスローガンを元に、ブログを2008年から現在まで10年近く更新し続けている(こういったブログって数年で放置されるのがほとんどだと思うの)これだけでみんな熱意をもってやってる感が伝わる。
そして、この会で作られた「伝統会津ソースカツ丼のうた」は必聴。
耳に残るし、何より聞いてるだけで「ソースかつ丼っていいよね」と思わされる味わい深さが歌詞の中にある。これ作った人たち本当にソースかつ丼が好きなんだろうな~
④ほかにもいっぱい。
岩手県の「和風レストラン 松竹」や 、群馬県「西洋亭」など、本当にいくつあるんだ?ってくらいある。しかも名称が「ソースかつ丼」だけじゃなくて、見た目はソースかつ、名前は違う。某小学生名探偵の通り名みたいな丼ものもいっぱい……まとめきれやんです……
そもそもソースかつ丼の発祥は?
発祥説は8個くらいあるらしい。
多いな!おいっ!
福井のヨーロッパ軒に関しての説は
「ヨーロッパ軒」は、大正年間に、東京の早稲田大学向かい鶴巻町にあった洋食店。大正2(1913)年、東京の料理発表会で「ソースカツ丼」を披露し、大正6(1917)年頃には、東京・早稲田の店で提供していたという。https://aizumonogatari.com/history/2800.htmlより引用
となっており、「ヨーロッパ軒、東京生まれ、福井育ち説」が一番有力らしい。
けど、まあ、調べてる身で申し訳ないんですが、ソースかつ丼の発祥や起源。本場がどこか、1番おいしいのはどこか。なんて白黒つけなくてもいいんじゃないかなと思います。(多分これをすべて取材とかして、きちんとまとめて調べたら本出版できる量になる)
白黒なんてつけなくても、ね。
黒いままでいいんじゃないのか、な・・・・・
ソースだけに!!!!
※ほかの説が気になる方はご面倒のことと忖度(そんたく)いたしますが(最近知った言葉をいきなり使いだす奴が私です、しかも多分使い方まちがってる)以下のリンク参照のほどよろしくお願いいたします。
「かつ丼の発祥についての記事、その中でソースかつ丼についての記述も」
長野県明治亭の〇〇〇最高すぎ。
話を戻して、長野県駒ヶ根市「明治亭」
長野県内に4店舗出店しているうちの本店。
日本家屋的なつくりの入口、ヨーロッパのヨの字も感じられないたたたずまい。
野外待合所に飲み物を置いている。店のオモテで感じることのできるO・M・O・T・E・N・A・S・H・I。
店内はいたって普通、奥に座敷の席もありました。
明治亭のメニュー。
多いなっ!おいっ!
ソースかつ丼の発祥の説以上に多い!
お刺身から。
ハンバーグやエビフライ定食まである。
名物ソースかつ丼だけでなく、豊富なメニューと品ぞろえが人気店の理由なんでしょうね。
ソースかつ丼のメニューを開いたはいいものの、「サーモンいくら丼」「うなぎ丼」に目移りしちゃう。ただ、今回は福井県のソースかつ丼との違いも知りたいなとの思いで、注文は信州産ロースかつ丼¥1340(税別)
福井県で食べるソースかつ丼よりは割高。
これが長野県のソースかつ丼。
福井のと違ってカツが切られている状態で提供。
肉厚がすごい、福井県ソースかつ丼に比べると倍はあるんじゃない?これなら、料金割高なのも納得。
キャベツが多め、最初に箸を入れたときにはごはんにたどりつきませんでした。
結局、食べ辛かったので、カツをどけて丼ぶりと分けました。ボリューミーなのはいいけさど、ソースかつ定食みたいになってしまった。
卓上に専用のソースが、濃いめの味つけ好きな自分にはありがたい。
また、長野県特産の七味が置いてあったのがうれしかった、せっかく来たからご当地の特別なものを食べてみたい欲が満たされました。
カツの肉厚がすごかったので、食感が福井県のソースかつ丼とは全く別物で、ボリューム感が半端じゃなかった。
だけど、個人的には薄いカツのほうが好きかな~県民補正かかってるからかもしれんけど…
味はどちらも美味しいけど、肉は薄くしてソース寄りにしたのが福井、カツを厚くしてカツ丼寄りにしたのが長野。
といった感じでした。
また、福井県のソースかつ丼屋さんとの大きな違いが会計レジにありました。
ソースかつ丼に関するお土産が豊富。これなら、土産に困らない。福井県のソースかつ丼に関するお土産もいっぱいあるだろうけど、店に置いてあるのとないのは大きな違い。
そして・・・明治亭のある問題を発見してしまいました。ソースカツ丼がおいしいおいしくない、良い悪いと言った話でなく。ただただ、ただただ明治亭最高!!!と言えて、最高すぎるがゆえに問題になってしまってる所が・・・・・・
馬刺し美味すぎ問題!!!!!
いやいや、「名物ソースかつ丼」と言っておいてこんなのおいておいたらダメでしょうが!
しれ~っとメニューに載ってたのを、「せっかく遠出したんだから」という「いいわけ」という名の魔法がかかってヒモがゆっるゆるの財布を使って追加注文したんですが。
これが、最高。通り越して最の高。それどころかもう卑の怯だよ!
うますぎて、今回の来店の思い出の中でソースかつ丼が完全に蛇足になってしまった。
メニューが豊富なのはいいけど、名物を完全に食ってしまってるものを置いてるのはどうなのと思ってしまいます。問題ですよ問題。ヨーロッパ軒にカニおいているようなもんじゃん。
刻みにんにくを挟んで口に運んだ時のおいしさの向上が素晴らしすぎて、満足度がいつの間にか南アルプス登頂成功してましたわ…………
そんな、ソースかつ丼の食べ比べしようとしたら、馬刺し食べて昇天したっていうお話でした。
もし、長野の南アルプス近くいったなら、ソースかつ丼もいいけど馬刺し食べましょう馬刺し。揚げ物はいつでも食べられるけど、生肉はあんまり食べれないですしね~~~
生肉最高~~~~~~~~
店舗情報
店名 | 明治亭 駒ヶ根本店 (めいじてい) |
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住所 | 越前市宮谷町53-15 |
営業時間 | 11:00~21:00 |
連絡先 | 0265-83-1115 |
休日 | 年中無休 |
アクセス | 中央自動車道駒ケ根ICより500m、JR飯田線駒ヶ根駅より2.5km 駒ケ根駅から1,784m |
ホームページ | http://www.meijitei.com/ |
駒ヶ根市のソースカツ丼発祥は喜楽というお店です(^^)
また駒ヶ根市に行くことが有れば寄ってみて下さい!
現在移転してきらくと店名も変わりましたが3代目が元気に営業中です!