福井の越前和紙のおすすめ小物4選
福井の名産品のひとつが「越前和紙」です。越前和紙はさまざまな商品に使われており、海外にも名前を知られる歴史ある和紙になります。
今回は贈り物にも使える福井の越前和紙の小物と、知っておきたい越前和紙の歴史についてご紹介します。
越前和紙とは?
越前和紙とは、福井県の中でも越前市で製造される和紙のことです。越前和紙は美濃和紙や土佐和紙などと並んで三大和紙としても知られています。
越前和紙の特徴は「強さ」と「美しさ」を兼ね備えているところ。越前和紙は薄いのですが強靭で、昔から障子などの日用品によく使われています。日用品には耐久力が必要。薄くていろいろ日用品に使え、さらに頑丈で破れにくい越前和紙は、生活用品にぴったりだったというわけです。
さらに、越前和紙は美しいと評判。薄く繊細で、朝や昼はほんのりと光を通します。紙に写る光や影は薄く繊細な越前和紙の特徴です。美しいからこそ、越前和紙は日常的な物や小物などに使われているという事情もあるのです。中には美しさに魅せられて、紙そのものをコレクションする人もいるのだとか。
越前和紙は福井県の特産品のひとつとしても知られています。
越前和紙の歴史は?
出典:ふくいドットコム
越前和紙の歴史は古く、1500年前から作られていたという説があります。そもそも越前和紙は誰が伝えたのでしょう。なぜ福井県で作られるようになったのでしょうか。
越前和紙が作られるようになったのは、福井県の越前。越前に継体天皇が潜龍していたころの話です。1500年前といえば、時代劇でよく登場する江戸時代や戦国時代よりはるかに前の時代ですね。この時代に、越前和紙の製法が「ある人」から伝えられたそうです。
ある人とは、一人の姫君でした。越前和紙が伝わったあたりは田畑に向かず、生計を立てることにも難儀していたそうです。姫君は「生活が大変だろうから」、そして「この土地は水が豊かだから」と、和紙の製法を伝えました。越前和紙の誕生です。
姫君は人々の「あなたはどこから来たのですか」という問いに、「太田川の川上に住むものだ」とだけ伝え、去ってしまいました。人々はこの和紙の製法を伝えた姫君に感謝し、女神「川上御前」として祀りました。そして、太田神社を立てて、現在でも大切にしています。
越前和紙の原料は?
出典:和紙屋
越前和紙の原料は植物です。いろいろな植物の繊維を原料にして、薄く繊細でありながら頑丈な和紙を制作しています。たとえば、楮(こうぞ)や雁皮(がんぴ)、麻などが代表的な原料です。
楮などは和紙によく使われますね。越前のあたりでも、和紙の原料としてよく栽培されています。雁皮は栽培が難しいため、自然の中から採取します。雁皮も昔からよく使われる和紙の原料で、雁皮を使うことで虫害を防ぎ光沢のある良質な和紙が作れるといわれているのです。
あとは、三椏(みつまた)なども主な原料になります。三椏とは、短期間で大きく成長する植物です。繊維が短く楮などに比べると耐久性も劣るのですが、滑らかさや美しい光沢が特徴の原料になります。和紙に使うことで、完成した和紙に三椏の性質を反映できる原料です。
このように、越前和紙には多くの植物が原料として使われています。
越前和紙のおすすめ小物4選
越前和紙はシンプルな美しさと独特な風合いが人気です。福井の名産品として紙そのものも有名ですが、紙を使った小物なども人気を呼んでいます。
贈り物におすすめしたい越前和紙の小物をご紹介します。
和紙の石
やなせ和紙が制作している、和紙でできた石の小物です。原料は越前和紙ですが、見た目は本物の石。サイズ感がありますので、小石というより庭石のように見えますね。
実はこの和紙の石、小物入れになっています。最中を想像するとわかりやすいのですが、石部分がぱっくりと開ける仕組みになっているのです。
見た目は石。風合いは和紙。和室にも合うので、和風のインテリアとしても使いたいですね。プレゼントにしても喜ばれると思いますよ。
やなせ和紙:https://washicco.jp/
ataW:https://ata-w.jp/items/170420/
和紙ライト
一点ずつ手作りで製作される和紙のライトです。画像は菊の花やバラなど、繊細な模様が美しいですね。
ライトをつけない状態では和紙の風合いが強調されますが、光が灯ると紋様が強調される印象です。床に光を落とし、ライトに使われている和紙がほんのりと淡い光を透過させる。幻想的な小物ではないでしょうか。
一点ものとして制作するため、ネットなどでは販売していません。まずは制作会社に連絡をとってみてくださいね。
長田製紙所:https://osada-washi.jp/echizenwashi_sukiakari.html
メガネケース
越前和紙で作ったメガネケースです。福井県はメガネでも有名ですから。メガネとメガネケースをメイドイン福井でそろえるのもいいかも?
越前和紙のメガネケースは「和紙」の印象からか、すぐに壊れてしまうと思う人がいるようです。しかし、越前和紙は和紙の中でも頑丈なので、普段使いしてもすぐに壊れるようなことはありません。
和紙特有の手触りと、色や質感は癖になってしまいそう。メガネ愛好家へのプレゼントにもどうぞ。
越前和紙:http://www.washi.jp/items/item6/i-62.html
アクセサリー
越前和紙で作ったアクセサリーです。福井には眼鏡のフレームで作ったユニークなアクセサリーもありますが、この越前和紙のアクセサリーも面白いですね。
色の違う和紙を何枚か重ねることにより、着物の色合わせのような美しさがあります。和紙特有の質感は落ち着きを感じさせるので、和服などにも合わせやすいアクセサリーです。
一点物のため、それぞれ風合いやデザインが異なっています。自分だけの一品を見つけたいですね。
長田製紙所:https://osada-washi.jp/echizenwashi_rubbingpaper_accessories.html
さいごに
越前和紙についてご紹介しました。
越前和紙は知名度も高く、日常的にもよく使われている和紙になります。和紙を使った小物も豊富に販売されているため、福井県外の人へのギフトとしてもおすすめです。
ミステリアスなお姫様が伝えたという逸話もいいですね。越前和紙の小物を贈るときは、逸話もさりげなく伝えてみてはいかがでしょう。福井や越前和紙に興味を持ってもらえるのではないでしょうか。
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