竹だけで作られる「越前竹人形」とは?職人の技が光る福井の芸術品を紹介
福井県にはいろいろな特産品や芸術品があります。今回はその中から「竹だけで作られる芸術品」についてご紹介したいと思います。竹だけで作られる福井県の芸術品「越前竹人形」です。
越前竹人形は3,000円台の手頃な価格から購入可能で、お土産やギフトにもちょうどいい名産品でもあります。お手頃価格の越前竹人形でも「こんなに細かなところまで作り込んでいるのか」とびっくりしますよ。全体的に愛らしい作品も多く、縁起物なども多いところが特徴です。
越前竹人形の歴史や購入できる場所など、情報をまとめました。
越前竹人形とは?
越前竹人形とは、昭和20年代から作られるようになった人形のことです。
竹人形なので、素材は基本的に竹です。越前竹人形の材料は真竹(まだけ)。真竹を0.2mm以下の細さになるまで裂き続け、人間の髪のような細さの竹糸を制作に用います。女性の人形には、1体あたり5,000~7,000本使うのだとか。
越前竹人形には女性の人形から縁起物までいろいろあり、福井県の芸術品・名産品のひとつとして親しまれています。人形に鼻を近づけると、ほんのりと竹の匂いがし、和室にもマッチする素朴さと愛らしさのある人形が越前竹人形です。
越前竹人形の歴史
越前竹人形はもともと「素材がもったいない」という職人の気持ちから生まれました。
もともと竹で籠などを作っていたのですが、籠や花器などを作ったあまりの竹素材がもったいないという気持ちから、素材の再利用を考えたそうです。結果、籠や花器を作ったあまりの素材から人形を作ることにしました。これが越前竹人形のはじまりです。
竹は、日本人に欠かすことのできない素材です。箸から伝統工芸まで、日常生活の中でよく竹で作られた製品と接しますよね。七夕などの日本の伝統行事にも欠かすことができない植物、それが竹です。
竹は寒さにも強く、日本の中でも寒い北海道などにも生育します。冬は雪に覆われる福井にも昔から良質の竹が多く、日常の中で竹がよく使われていました。日本各地に竹にまつわる伝統工芸品は多数ありますが、福井では越前竹人形というかたちで花開いたわけですね。
越前竹人形というタイトルの小説・映画もある
越前の竹といえば、小説に「越前竹人形」というタイトルの作品があります。直接この越前竹人形を描いた作品ではなく、越前の竹林が印象的に使われている文学作品です。水上勉先生の作品で、映画化やドラマ化もされています。こちらも福井の竹関係、芸術品と同じ名前ということで、チェックしてみたいですね。
越前竹人形の観光スポット
越前竹人形は「越前竹人形の里」で見ることができます。こちらは福井の観光スポットになっており、制作された越前竹人形を見たりする他、製作体験なども可能です。なお、製作体験については本格的な越前竹人形を作るのではなく、竹トンボなどの竹を使った工作が中心になります。
越前竹人形の里には喫茶やお土産販売スペースもあるので、地元の伝統工芸品をリスペクトする意味でも足を運んでみたいですね。もちろん、他県からの観光にもおすすめの場所です。
施設情報
施設名称 | 越前竹人形の里 |
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住所 | 〒910-0331 福井県坂井市丸岡町上久米田63号1番地 |
営業時間 | ・4~11月 9:00~16:30 ・12~3月 10:00~16:00 |
定休日 | 毎週水曜日 (12/26~31日は年末休業) |
HP | http://www.takeningyo.com |
越前竹人形が買える場所は?
越前竹人形は、越前竹人形の里で購入可能です。この他に、インターネット上のお店でも購入できます。
≫http://takeningyo.shop-pro.jp/
インターネットショップでは越前竹人形だけでなく、各種の竹の民芸品も購入可能です。水仙と花器や福井県といえばコレ!という恐竜の竹細工など、年齢を問わず楽しめる竹細工ばかりです。恐竜の竹細工は珍しいので、小さなお子さんのいるお宅に喜ばれそうですね。
あとは、竹細工のストラップなどもあります。ころりとした花のストラップは古風でオシャレ。バッグのチャームなどにも使えますよ。
それから、面白いものとしては、虫かごなどもあります。竹細工の虫かごなどは時代劇で見たことはないでしょうか。シンプルながら繊細な作りで、中に細工物の虫などを入れればインテリアにも。
素敵な竹細工がたくさんありますので、ぜひ覗いてみてください。
越前竹人形は福井の伝統工芸品です。竹で作る工芸品や竹を使った特産品などは全国各地にあるもの。福井にも越前人形というかたちで、伝統工芸品があります。
越前竹人形も面白いですが、竹を使った福井の他細工物もキレイで面白いですよ。ギフトやお土産にもなるのでおすすめです!
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