福井(越前)を舞台にした小説を紹介!読んでみてほしい3作

自分の住んでいる地域や出身地が舞台になっている小説を読むと「あ~、この描写、わかる」みたいなことがあって、楽しいですよね。他県の知り合いと話すときも、出身地を舞台にした小説作品を知っていると話のネタになります。

有名小説の中には福井(越前)を舞台にした作品が多数あります。今回は福井を舞台にした小説の中から、読んでみてほしい3作品をチョイスしました。

話のネタから出先での読書のお供まで、ぜひ読みたい3作はこちらです!

田辺聖子『愛の幻滅』

田辺聖子さんは芥川龍之介賞などの、数々の受賞作で知られる女流作家です。文化勲章も受賞しており、長年にわたって多くの作品を発表なさっているので、名前を知っている方も多いのではないでしょうか。

田辺聖子さんの作品で特に有名なのは『ジョゼと虎と魚たち』かもしれません。実写映画化された田辺さんの作品で、2020年にはアニメ化がされています。公式サイトではアニメのPVが見られますよ。

田辺聖子さんの魅力は、人の中のかたちにならない気持ちを、わかりやすく、すんなり頭に入ってくる文章で描くこと。一度読めば、長年たくさんの人に愛されている理由がわかるのではないでしょうか。

そんな田辺聖子さんの作品にも、福井を舞台にした作品があります。『愛の幻滅』という作品です。

『愛の幻滅』は、二十代の女性が四十代の男性に恋する物語。不倫の恋ですが、女性読者の中から「わかるなあ」という声が挙がることのある作品です。

福井県ふるさと文学館のサイトでも、福井の作品として紹介されています。夜長にひと時、福井の情景と道ならぬ恋に思いをはせてみてはいかがでしょう。

西村京太郎『十津川警部北陸を走る』

推理作家として名高い西村京太郎さん。日本のトラベルミステリーの第一人者として知られる他、御年90歳(2020年時点)のミステリー界の重鎮としてもよく知られている作家さんではないでしょうか。テレビでもよく西村京太郎さん作品のドラマが放映されていますよね。

そんな西村京太郎さん作品の中にも、福井を舞台にした作品があります。『十津川警部北陸を走る』という作品です。

十津川警部とは、西村京太郎さんの作品『十津川警部シリーズ』の主人公のこと。日本各地の列車が関係してくる事件を扱っている小説シリーズで、日本の推理作品といえば「電車の時刻表」という印象を作り上げた作品のひとつかもしれません。

十津川警部は冷静な面と直情的な面を持つ、人気主人公です。警視庁の捜査一課に所属し、亀井刑事という相棒がいます。『十津川警部北陸を走る』では、東京と福井の東尋坊で発見された遺体をきっかけに、事件を捜査することになります。

この他に、西村京太郎さんの『恐怖の海 東尋坊』なども福井が舞台の作品です。

東尋坊はよく殺人事件の舞台として使われる場所なので、「事件は現場で起きているのだ。むしろ東尋坊で起きているのだ」という感じですよね。

五木寛之『鳥の歌』

五木寛之さんは直木賞受賞作家であり、数々のヒット作を飛ばした作家でもあります。『戒厳令の夜』や『大河の一滴』『親鸞』など、書店を覗くと数々の有名作品が並んでいるはずです。『かもめのジョナサン』などの翻訳でも有名ですよね。

五木寛之さんの作品の中にも、福井に関係のある作品があります。『鳥の歌』という作品です。

『鳥の歌』は、1970年代に読売新聞に連載されていた作品になります。自由に生きる人々を描いた、五木寛之さんの作品が活きる作品です。

上下巻で出ているので、興味のある方はぜひ読んでみてください。

さいごに

福井を舞台にした小説を紹介しました。

今回は有名な作家による小説に限定して紹介しました。福井には他にも地域に関係する古典作品などもあります。

今後も、福井関係の読み物をご紹介しますので、お楽しみに!

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