1500有余年の歴史がある「足羽神社」、歴史や見所などを紹介

福井県は神社の多い県として知られています。
NTTタウンページ「都道府県別・寺院ランキング」によると、福井の神社数は日本の都道府県で12位でした。47都道府県の中でも神社数において上位にあるのが福井県なのです。

今回の記事では、福井の神社の中から「足羽神社(あすわじんじゃ)」を紹介します。足羽神社は春の観光名所としても有名です。

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2021.04.12

足羽神社とは?歴史や御祭神など

出典:足羽神社公式

足羽神社は福井県の中でも長い歴史を持つ神社です。「桜」という印象を持っている県民も多いのではないでしょうか。

まずは歴史や御祭神について説明します。

足羽神社の歴史

足羽神社の歴史は1500年前に遡ります。日本の26代天皇である継体天皇(けいたいてんのう)が皇子だったころ、越前にいたことがありました。その際に継体天皇は宮中に祀られている大宮地之霊(おおみやどころのみたま)を勧請し、足羽神社の基礎を築いたといいます。

なぜ宮中から大宮地之霊を勧請したかというと、それは治水工事のためでした。大昔の福井の治水工事の安全と成功を願って神様に来ていただいたということです。

足羽神社の御祭神

足羽神社には福井開闢の神として継体天皇が祀られており、継体天皇はお名前を「体を継ぐ」こと、そしてお子さんが多かったことから、子孫繁栄や子供を授ける神として知られます。

足羽神社には継体天皇の他にも、幸や福の神である福井神、交通や工事の安全の神である阿須波神、門の神で入口から悪いものが入って来ないよう守ってくれる波比岐神、長寿を司る綱長井神、生命の源の神である生井神などが祀られています。

名前に「井」が入っている神様は福井の水神であり、井戸の神としても知られている神様たちです。また阿須波神は「万葉集」にも歌われる神様になります。

古い歴史のある神社ですから、祀られている神様のも歴史があるということですね。

歴史の中で音羽神社は福井藩主や武家などが大切にしてきた神社なのだとか。もちろん、地元の人に愛されてきた神社でもあります。

足羽神社の見所!春の桜は特に有名

出典:足羽神社公式

足羽神社には宝塔や小燈籠などチェックしたいポイントがいくつかありますが、中でも特に見ておきたいのが桜です。足羽神社の「しだれ桜」は福井の桜の名所のひとつになっています。

足羽神社のしだれ桜(足羽さんのしだれさくら)は2021年の段階で樹齢約380年。明治の大火の際にダメージを受けましたが、その後に軌跡的な回復を見せ、今日も美しい桜の花を咲かせています。

この他に、足羽神社には参道に高さ14メートルほどのタカオモミジがあり、桜と共に県民や観光客の目を楽しませているのです。

2021年は新型コロナの影響で外出を控える方も少なくありません。どこの地域のお花見は自粛傾向ではないでしょうか。福井も外出は控えめ傾向です。

流行が落ち着き、足羽のしだれ桜を見に人々がやってくる。そんな平和な春の光景が早く戻ってくるといいですね。

足羽神社のお神酒は宮司が御祈祷に足を運ぶ

多くの神社で御朱印やお神酒の授与をしていますが、足羽神社で特に注目したいのがお神酒です。

足羽神社のお神酒は田嶋酒造(福井市)が造っています。何でも、毎年お酒を造りはじめるときは足羽神社の宮司が足を運び、御祈祷するのだそうです。造るときから足羽神社と御縁のあるお神酒だということですね。

お神酒は御祈祷の際に授与されますので、祀られている神々に挨拶し、桜を見て、御祈祷を受けて、足羽神社の歴史に思いをはせながら自宅でお神酒をいただく。このようなプランはいかがでしょう?

足羽神社ではお守りやお札、清め砂などの授与もしています。

清め砂は自宅の敷地の四隅に撒くことで、土地を清め悪いものが入って来ないようにする清らかな砂のことです。また、疫病避けのお札の授与も行っています。

福井県民に愛されてきた長い歴史を持つ音羽神社。ぜひ訪れてみたい神社です。

詳細情報

店名 足羽神社
住所 〒918-8007 福井県福井市足羽1-8-25
時間 境内拝観自由
連絡先 0776-36-0287
WEB http://www.asuwajinja.jp/

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