福井には伝統工芸品はどれくらいあるの?伝統工芸品指定数を調査

各県には数々の伝統工芸品がありますが、伝統工芸品の指定を受けているものは限られます。伝統工芸品の指定を受けるためには条件を満たし、法律に基づいて経済産業大臣の指定を受けなければならないのです。

伝統的な技や素材で作られた各県自慢の工芸品だからといって必ず伝統工芸品の指定を受けられるわけではありません。指定を受けてはじめて伝統工芸品を名乗れると言えるでしょう。

伝統工芸品指定を受けている工芸品の数は県によって異なります。福井県ではどれくらいの伝統工芸品があるのでしょうか。福井の伝統工芸事情を徹底調査しました。

なお、今回の調査には経済産業省の「伝統的工芸品指定品目一覧[都道府県別](令和元年版)」を使用しています。

伝統工芸品に指定される条件

伝統工芸品に指定されるためには以下の5つの条件をすべて満たし、そのうえで法律に基づいた指定を受けなければいけません。伝統工芸品に指定するのは経済産業大臣です。

  • 日常生活に使われる工芸品である
  • 工芸品の製造過程の主の部分が手工業的である
  • 伝統的な技術や技法によって作られる工芸品である
  • 伝統的に使用されてきた原材料が主たる材料として使われている
  • 一定の地域で少なくない人たちが製造している(あるいは製造に従事している)

伝統工芸品は以上の条件をすべて満たしていなければならないため、各地の伝統的な品物であっても簡単に指定を受けられるわけではありません。

伝統工芸品として指定を受けるハードルは高いのです。

伝統工芸品の多い県はどこ?

伝統工芸品の指定を受けている工芸品が最も多いのは東京都です。東京都は江戸べっ甲や江戸切子、村山大島紬など18の工芸品が伝統工芸品の指定を受けています。

次に伝統工芸品の指定が多いのは京都府。京都府は17の工芸品が伝統工芸品の指定を受けている状況です。京都府が指定を受けている伝統工芸品は西陣織や京漆器、京友禅などです。西陣織の名前は多くの方が耳にした経験があるのではないでしょうか。

日本で3番目に伝統工芸品の指定が多いのは新潟県と沖縄県です。新潟県と沖縄県は共に16の工芸品が伝統工芸品の指定を受けています。

福井にはどれくらいの伝統工芸品があるのか

福井では7つの工芸品が伝統工芸品の指定を受けています。伝統工芸品の指定の多さでは全国8位です。

新潟県と沖縄県の次が愛知県、石川県、大阪府となっており、その次が福井県になります。福井県では次の工芸品が伝統工芸品の指定を受けています。

・越前漆器
・越前和紙
・若狭めのう細工
・若狭塗
・越前打刃物
・越前焼
・越前箪笥

どれも福井県民なら名前を聞いたことのある工芸品ではないでしょうか。また、これらの工芸品は福井県のお土産品としても人気がありますよね。伝統工芸品への指定も納得ではないでしょうか。

伝統工芸品はお取り寄せできる?

福井県の伝統工芸品はほぼ購入が可能です。中にはネットの通販サイトで購入できるものもあります。
たとえば越前漆器。大手通販サイトである楽天だけでもかなりの種類が並んでいます。

大手の通販サイトの他に福井県のお店がネット通販をしていることがあります。ただし、一部の伝統工芸品に関しては購入が難しいのが実情です。

購入が難しいのは越前箪笥。越前箪笥は全般的に高価であるという事情もありますが、物によっては受注生産になる可能性があるため、ネットで気軽に買うのは価格や製造面でやや難しいかもしれないですね。

今回は福井県の伝統工芸品についてご紹介しました。

福井の魅力的な伝統工芸にはそれぞれ歴史があります。歴史や工芸品の特徴などを調べてみると面白いですよ。
気に入ったものがあれば、ぜひ手にとってみてください!

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