レコード・コレクターズ増刊「シティ・ポップ1973-2019」に寄稿しました

70年代から脈々と連なるシティポップの系譜を、各年代ごとの名盤レビューをメインにひも解いていくディスクガイド本、

レコード・コレクターズ増刊「シティ・ポップ1973-2019」が7月18日に発売されました。

レビューだけでなく第一次シティポップブームの最先端に居たアーティストや、

現在の第二次ブームを牽引するDJやプロデューサーへのインタビューを交えた、昨今のシティポップブームを象徴する一冊になったかと思います。

私はこの本の90年代編に選盤とレビューで参加しました。

輝かしい第一次ブームである70~80年代と現在の第二次ブームの狭間にある空白の90年代、

そんな年代ながらクラシックと化した定盤、時代の荒波に揉まれ消えたシンガーソングライターの知られざる名盤、誰もが知っているあのグループのリリースした意外なシティポップ作、オタクカルチャーに紛れこんだニッチな名曲等を取り上げました。

とにかく、見ているだけでディグの楽しさ、名盤探求の面白さが伝わってくるような素敵な良書です。

是非、お近くの書店等でお買い求め下さい。福井でレコード・コレクターズ自体を見かけた事が殆ど無いので多分無いと思うけど・・・。

以下、身内ウケのおまけ記事です。


ズボンドズボンのCDは本当に全てのブックオフに存在するのか?

いきなり全部が意味不明ですいません。一つずつ説明します。

そもそも、ズボンドズボンとは何か。

ズボンドズボンは、アカペラグループRAG FAIRのフロントマンである土屋礼央がRAG FAIRの活動と並行して2000年から始動したバンドの事。

RAG FAIRはかなり売れたので知名度は高いと思いますが、おそらくズボンの方を知っている人は比較的少ないのではないでしょうか。

今このバンドを取り上げる理由

いつものようにブックオフでCDを漁っていると、このバンドのCDが目に留まりました。

彼らのCDは何度も見かけては棚に戻していました、何故ならバンド名がクソダサいから。

しかしその時は何となく気紛れで曲を動画サイトで試聴してみた所、これがかなり素晴らしい。

曲自体は非常に軽薄でJ-POP的であるのに対し、サウンドや演奏はソウル、ソフトロック、シティポップを縦断するかのような音楽性。

私が今まで名前だけで無視していた、ありふれたCDの中にこういう物があったのかと強く感動したのを覚えています。

大げさですが、現地で普通に市場で売買されている魚が新種だったみたいな感じです。

ところで彼らのCD、結構中古屋で見かけます。

例えば100万枚売れたCDが中古屋に20枚並んでいるのならそれは当たり前ですが、

1000枚程度しか売れていないCDが中古屋に20枚並んでいるというのは話が違います。

アルバム「扉」がオリコン週間インディーズチャートで1位を記録した事もあるそうですが、具体的にこのバンドのCDが何枚売れたのかは分かりません。

しかし、まともな神経を持った人なら「ズボンドズボン」というバンド名のCDは絶対に買いません、おそらくそんなに売れていないでしょう。この記事、ありとあらゆる人間を敵に回しそうだな。

現在執筆中の次のシティポップ本も控えているので、ここで改めて彼らのCDのレアリティを洗い出してみたいと思います。

調査方法は、福井県内のブックオフを巡り、実際に存在するかどうかを確認しました。

BOOKOFF 武生店

レコードも揃える、県内では珍しいタイプのブックオフ。

値付けがシビアで現実味のある値段が多い。

一軒目なので期待したい所ですが・・・、

無かった。

あれ?

BOOKOFF 鯖江店

ブックオフとハードオフの二階建てという夢のような建物。これは私の中の心象風景(マジカント)です。

折角来たので、一通りディグりながら確認したいと思います。

おぉ・・・これは、イギリスのAORユニットの1stアルバム!かなり洗練された音楽性なので、スティーリーダンの再来と言われました。

角松敏生の元で修行を積んだ和製ファンクバンドの5thアルバム。シティポップ再評価の煽りを受けて最近このバンドのCDは高いのですが、まだここは安いですね。

老舗コーラスグループ、ハイファイセットの15枚目のアルバム。状態は良くなさそうですが、それでも相場と比べて安すぎですね。

という感じで、掘り出し物が沢山あるのですが、

今紹介した3枚はリマスター盤とかボーナストラックが付いた再販版がある物ばかりです。

値段に浮かれて買うと後悔しますから、ご注意下さい。

理由も無く良質なCDが安価で売っているはずは無いだろ。こういうのを回避して本当に抜くべきCDを抜くのがディグの真骨頂。

ちなみに、

この店にもズボンドズボンは無かった。

は?

俺が嘘つきという証拠があるのか?

BOOKOFF 米松店

ゲーセンの横のブックオフ。特価CDコーナーが、以前はレジ真ん前だったが出入り口すぐ横に変更され、ディグり易くなった。

洋楽コーナーにシーウィンドのヴォーカルのソロベストアルバムがありました。

これはオリジナルアルバムではないのですが、オリジナルアルバム「INTUITION」の収録曲全部とアルバム未収録のシングルを網羅した最高のベスト盤なので「INTUITION」ではなくこっち買った方が良いんですよね。これは本当に”買い”のアルバムです。

それで、肝心のズボンドズボンのCDですが・・・、

あ!!!!!!!!!!!!!!!!

めちゃくちゃある!!!!!!!!!!!!!!

というかリリース物の全部がこの店にあるな。

ほらな俺の言った通りだろ、あるんだよ。

BOOKOFF 二の宮店

このお店は他の店舗に比べて商品の流動が少なく、寂しい。

ここは特価コーナーにありました。

勝ち確か?

BOOKOFF 板垣店

高床式倉庫と化したブックオフ。ネズミは帰せてもディガーは何度でも登って来る。

このお店には以前、結構レア物のCDが長い間誰にも手を付けられず放置されていた。

3か月ぐらいだっただろうか。いつの間にか消えていたが。

他のディガーに買われた事を願いたいが、

割と良い相場のCDが格安で売られていたものだから、福井の転売屋に取られた可能性もある。

しかし、ディガーというのはこういう転売の輩には絶対に負ける事は無い。

何故なら、あいつらは自分の小遣い稼ぎの為に仕事で嫌々やってるのに対し、

俺らのやっているのは好き好んでやっている趣味なので。

仕事でやってる奴が趣味でやってる奴に勝てるはずが無い、3か月も放置するなんて遅すぎて笑っちゃうね。ザコ。

ズボンドズボンのCD無かったです。次こそは・・・。

BOOKOFF やしろ店

昔、店内の別区画にサブウェイがあり、常に良いパンの香りに包まれていましたが、去年閉店してしました。

シンバルスが280円であるじゃないか、渋谷系の名盤だろ。

これはこんな値段じゃないんだけどな。マスターピースですよね。

ズボンドズボン無いです。

終わり。

結果

結局、取り扱いがあったのは6店舗中2店舗だけでした。

もっと色んな所で見た覚えがあるのですが、名前が印象的だっただけに覚えているだけだったんでしょうか。

とりあえず店舗に無かったとしても、ネット上では腐る程在庫があるので、

動画サイト等で試聴して気になれば是非買ってみて下さい。オススメは(どのアルバムもオススメだけど)「スカート」というミニアルバムで、

RAG FAIRでお馴染みの「ラブラブなカップル フリフリでチュー」のズボンドズボンverを是非聴いてほしいです、きっと印象変わります。(実はこの曲はズボンドズボンのボツ曲だったらしい。)

私の普段のディグの様子も交えながらの記事でしたが、どうでしたか?

打ち捨てられた商品や消耗品から、新しい価値観を発見する。自分だけの秘密を知ったかのような、最高にハイな気分になります。

この記事でCD漁りの楽しさが少しでも伝われば幸いです。

以上。皆さん良いディグを!

この記事をシェアする

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です