福井の偉人を知っている?県民が意外と知らない知識【あなたはまだ本当の福井を知らない⑧】

自分の地元のことは意外と知らないもの。福井出身、あるいは福井に住んでいる皆さんは「福井の偉人を答えてください」といわれたら、最初に誰を思い浮かべますか?

今回の記事は「あなたはまだ本当の福井を知らない」と題しまして、福井出身の偉人の中からドラマや教科書などでよく取り上げられる偉人をご紹介したいと思います。

実は、こんな偉人も福井出身なのです。

解体新書を刊行した医学者は福井出身

歴史や社会の教科書で必ずといっていいくらい名前を見かける杉田玄白(すぎたげんぱく)。『ターヘルアナトミア』を和訳し、『解体新書』として刊行した人物として有名です。実はこの有名な学医である杉田玄白は福井県の出身です。

杉田玄白の出身は福井県小浜市。杉田玄白の家は代々、医師であったとか。小浜藩の藩医も務めた偉人です。小浜市には杉田玄白を記念した病院もありますから、福井出身であることはわりと有名かもしれません。

杉田玄白の地元の偉人として習った福井県民も多いのではないでしょうか。社会の教科書や歴史のテストに頻出の人物ですから、他県の人と話すときのネタとしてもわかりやすい偉人ですよね。

なお、杉田玄白は晩年に回想録『蘭学事始』を刊行しています。この本の刊行には1万円札になっている福沢諭吉が関与していることはご存じですか?

福沢諭吉は杉田玄白の『蘭学事始』に感動し、出版に関わったそうです。

『蘭学事始』の再版序文(福沢諭吉著)は青空文庫でも読めます。ちょっとのぞいてみてはいかがでしょう。

曾根崎心中(そねざきしんじゅう)の浄瑠璃作家も福井出身

『曾根崎心中』は男女の心中を描いた切ない作品です。歴史や社会の教科書にもよく取り上げられる作品ではないでしょうか。歌舞伎の演目にもなっているので、名前を耳にしたことのある人や、実際に見たことのある人もいるかもしれないですね。

『曾根崎心中』を書いた人形浄瑠璃作家・近松門左衛門(ちかまつもんざえもん)も福井県の出身です。生まれは鯖江市になります。

近松門左衛門は武士の家庭に生まれたといいます。父親は武士で、母親は医師の一族だったそうです。近松門左衛門は12歳まで福井県で過ごし、藩を辞した父について京都へ引っ越ししています。

やがて成長した近松門左衛門は作品を発表するようになり、男女の悲恋を描いた『曾根崎信重』が大ヒット。浮世草子で有名な井原西鶴や俳句で有名な松尾芭蕉と並ぶ、元禄三大文豪に数えられるようになりました。

天皇の料理番として有名なあの人も福井県出身

天皇の料理番(宮内省主厨長)を務めた秋山徳三(あきやまとくぞう)も福井県の出身です。天皇の料理番を務めただけでなく、日本の西洋料理の普及にも大きな貢献のある偉大な料理人になります。

秋山徳三の物語はTBS系列でドラマ化されました。

秋山徳三(ドラマでは秋山篤蔵)を演じたのは佐藤健さん。破天荒な行動や料理に対する情熱が魅力的な主人公でした。「そういえば、見た記憶があるなあ」という人もいるのではないでしょうか。

秋山徳蔵は日本ではじめてカクテルのレシピブックを出版した人物としても知られています。

秋山徳蔵のカクテルレシピや本については別の記事でもご紹介しているので、ぜひチェックしてくださいね。

福井の偉人の中でも、教科書でよく取り上げられる偉人についてご紹介しました。福井には他にも有名人がたくさんいるので、気になった人はチェックしてみると面白いのではないでしょうか。

福井県外の人との話のネタにもなるので「実はこの人も福井県民」な偉人を何人か知っておきたいですね。

福井の偉人「橋本左内(はしもとさない)」の歴史まとめ

2020.04.02

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