福井の冬といえば、こたつで塩雲丹。

あけましておめでとうございます!

2021年元日。部屋に2匹目の猫が住み着いたつんたです。

めでたい!

本年もどうぞよろしくお願いいたします^^

 

そして福井の冬といえば、こたつで水ようかん。

もちろん私も大好きな冬の過ごし方ですが、

これは子どものころ。

 

福井の冬といえば、こたつで熱燗と塩雲丹。

これは大人になってから。

 

塩雲丹との出会い

塩雲丹との出会いは保育園児のときでした。

父さんが熱燗を飲みながらちびちびつまむそのオレンジの物体が気になって気になって気になって。

保育園児の手にはちょっと大きいぐらいの平たい円錐形の木箱の中に、それは収まっていました。

粘土のような粘り気のある、赤いオレンジ色をしたそれ。

箸の先っちょに舐めるぐらいの量をつけ、そのまま食べます。

 

「そんなにちょびちょび食べて味がするんだろうか…」

探究の鬼、子ども心。

ちょびっと食べさせてもらうことに。

 

「しおうに」の漢字を知らない私は、「しお」も「うに」も何を指しているのか全く分かりませんでした。

そんなちょびちょび食べるぐらい特別なものなら、ちょっと多めにいただきたい。

そんないたずらな子ども心。

箸の先に乗せて一口でパクリ。

 

「……!」

おおおおお……!?

まろやか苦い…ような、、味濃…っ、しょっ……ぱっ!!!

 

これが塩雲丹との出会いでした。

なぜかクセになる、奥深い味。まろやか苦いしょっぱいもの。

 

「お酒のつまみにはまだ早いよ〜」

母からご飯と一緒に食べると美味しいよというアドバイスをもらって、山盛りのご飯を片手に父のところへ通ったものです。

ほかほかご飯の上にのせてもらう、小指の先ほどの塩雲丹。

塩雲丹のおかわりは禁止だった、子ども時代。

 

それから塩雲丹は大人の食べ物。

 

塩雲丹とは

奈良時代から越前の名産品である、ウニ。

江戸時代に「天たつ(1804年、越前にて創業)」が塩蔵法による製法を考案、塩雲丹が誕生しました。

(「天たつ」さんでは「汐うに」という名前で販売されています)

 

塩雲丹はバフンウニの卵巣を塩で加工し熟成させるため水分が抜け、ウニそのものの味をより濃く味わうことができます。

また100グラムの塩雲丹を製造するためには100個以上のウニが使われるそうで、10グラムで2000円前後というやはり大人の食べ物。

 

大人になったので

大人になったので一箱の塩雲丹を買うなんてことができるようになりました。

 

おつまみとして

日本酒ととてもよく合う塩雲丹。

とくに冬の熱燗には欠かせないです。

箸先にちょっとのせるぐらいで十分なおつまみに。

塩雲丹を舐めながら飲む、いい塩梅なんです。

 

ご飯と一緒に

そしてご飯の上にのせると梅干さながらの主役感。

あっつあつのご飯の上だと、ご飯の熱で少しトロッとなるのがまた美味いんです。

おかずいらずのご飯のお供。

 

子どもの頃はこんなにのせてもらえなかった…。

大人の特権。

 

高価なおつまみということもあって、私にとっては冬限定の贅沢品。

熱燗のおつまみに、休肝日はご飯と、お正月にも欠かせません。

こたつに水ようかんも好きですが、せっかく大人になったので。

こたつに塩雲丹。

 

福井の冬を塩雲丹で楽しむのはいかがでしょうか^^

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